これはなんらかの理由でバックアップができていないときに来る通知です。
iCloudの容量が足りなかったり、Wi-Fiに接続できていなかったり、充電中じゃなかったり…。その理由はいろいろあります。
そこでこの記事では、iCloudのバックアップができなかったときの原因と対処法について詳しく紹介していきます。
バックアップのことで困っている人は、ぜひ最後までご覧ください!
【iCloud】バックアップの仕組みを覚えておこう!
寝ているとき、Wi-Fiに接続しながら充電していれば自動でバックアップを取ってくれる、とても便利なバックアップ機能。
そもそもiCloudのバックアップの仕組みはどんなふうになっているのか知っていますか?
実は、そのときiPhone内にあるデータを保存しているだけではないんですよ。
まずはその仕組みから見ていきましょう!
バックアップデータは3回分が保存されている
iCloudのバックアップでは、そのときのデータだけでなく、過去2回分も合わせた合計3回分のバックアップデータが常に保存されるようになっています。
このバックアップのおかげでデータの保存や復元ができるんですね。
3回分のデータ合計が使用データ量になってしまう
ただ、iCloudのバックアップでは過去3回分のデータがバックアップされるので、どうしてもデータ容量が大きくなりがちです。
そのため、全体のデータ容量が少ないと、バックアップだけでかなりの容量を占めてしまうことになります。
バックアップの対象は?
では、バックアップの対象になるデータは何なのでしょうか?
これさえ分かっていればバックアップのデータ量も減らすことができそうです。
iCloudはAppのデータやデバイスの設定、写真とビデオにはじまり、ホーム画面のAppの配置まで、とても細やかなバックアップをしてくれています。
このなかだと、写真・ビデオやゲームアプリは容量が大きくなりがちですよね。
iCloudでは過去3回分のデータがバックアップされるので、もしかするとこれらのデータが大部分を占めている可能性があります。
【iCloud】容量があるのにバックアップができない原因は?
では、容量に空きがあるのにバックアップができない原因はいったい何なのでしょうか。
主な原因をピックアップしてみたので、バックアップができないという人は心当たりがないかチェックしてみてくださいね。
バックアップするデータが大きすぎるのかも
先ほど言ったように、バックアップの対象になるデータが大きすぎてしまうと、空き容量があるのにバックアップできないことがあります。
iCloudでは合計3回分のデータをバックアップとして保存しているので、1回分では大したことがなくても、3回分で3倍になってしまいます。
よく写真やスクリーンショット、ビデオを撮る人は、写真の容量に気をつけてみるといいかもしれませんね。
古いデータが原因になっている
バックアップデータは、そのとき取ったものだけでなく古いデータも保存されています。
ただでさえ容量の大きいバックアップデータがいくつもあると、どうしても容量を圧迫する原因になってしまうのです。
iCloud容量の確認方法
そうなると、自分のiCloudがどのようなデータ容量の状態なのかは気になってきますよね。
そんなときは実際に容量をチェックしてみましょう!
まず「設定」を開いたら「ユーザー名」をタップします。「設定」を開いたとき、一番上の自分の名前とアイコンが出てくる部分です。
ユーザーの情報が並んでいるなかから「iCloud」を選びましょう。
一番上に出てきた横向きのグラフが現在の使用状況です。
容量に空きがあれば、グラフの右側がグレーになっているでしょう。
また、グラフの右上の「使用済み:○○GB / ○○GB」を確認すれば、全体に対してどのくらい使っているのかが数字でわかります。
【iCloud】容量があるのにバックアップができないときの対処法《データのサイズが大きい場合》
では、実際にバックアップができなかったときの対処法を見ていきましょう!
まずはデータのサイズが大きすぎる場合の対処法からです。
バックアップをするデータの容量が大きすぎるのかも
バックアップデータの容量が大きすぎるのかどうか、まずは確認してみないとわかりませんよね。
先ほど紹介した手順でiCloudの利用状況を確認してみましょう!
どの項目にどれだけの容量を使っているのか一目瞭然で、下へスクロールするとどんなApp(アプリ)がiCloudを使っているのかが確認できますね。
バックアップするデータを選んで外す方法
先ほどiCloudのストレージ状況を確認した画面を開いてください。
グラフの下にある「ストレージを管理」をタップして詳細を見てみましょう。
表示されているApp(アプリ)が絞られましたね。一覧にある「バックアップ」をタップします。
すると、バックアップをとっているデバイスの一覧が出てくるので、データを選択したいデバイスを選びましょう。
今使っているデバイスがどれなのかわからない場合は、デバイス名の下にある「このiPhone」という表示を目印にしてみてください。使用しているデバイスのバックアップ詳細を開いてみると、画面の下側に「バックアップするデータを選択」という項目があり、App(アプリ)が並んでいますよね。
その中からバックアップに残したいものと外したいものを選べば、次回のバックアップから選択したもののデータだけバックアップを取るようになりますよ。
表示されていないデータも「すべてのAppを表示」をタップすることで一覧が出てきます。
データを外すときの注意点
バックアップは、端末のデータを紛失したあと復元するのに使うものです。
万が一のときのためにデータを保存している、ということですね。
なので、バックアップから外されたApp(アプリ)はデータが保存されず、復元できなくなってしまいます。
iCloudストレージがいっぱいだとしても、データの取捨選択は慎重になった方がいいかもしれません。
いざというときのことも考えて、バックアップを取るデータと取らないデータを選びましょう!
【iCloud】容量があるのにバックアップができないときの対処法《古いデータに問題がある》
App(アプリ)の選択もしたのにバックアップの容量が大きすぎる!というときは、古いバックアップデータが幅をきかせているのかもしれません。
冒頭で言ったように、バックアップデータには過去の分も含まれているのでどうしても容量は大きくなってしまいます。
同じiCloudのデータでiPhoneやiPadなど複数のデバイスを持っている人は、もしかすると今は使っていないデータがiCloud上に残っているかもしれません。
iPhoneに古いデータがあるのかも!
古いデータの中にはもう保存しておかなくてもいいものもあることでしょう。
そういったものを削除することもiCloudの容量の節約になります。
では、古いデータがあるのかの確認や、削除の方法はどうやったらいいのでしょうか?
iPhoneの古いデータの確認・削除をしよう
「設定」アプリの「ユーザー名」を開いたら、「iCloud」から「ストレージを管理」を選択します。iCloudストレージの使用状況と「ストレージプランを変更」の下に、どのアプリにどのくらい容量を割いているかが表示されていますよね。その中の「バックアップ」をタップしてください。
バックアップを保存しているデバイスが出てきます。
このとき、既に使っていないデバイスや保存不要なデバイスも登録されているようなら、削除してしまいましょう!
削除したいデバイスをタップしたら、一番下にある「バックアップを削除」をタップします。
すると画面の下側に「オフにして削除」と「キャンセル」と出てくるので、削除を選択しましょう。
これで今までのバックアップデータは削除できました。
【iCloud】容量があるのにバックアップができないときの対処法《容量を増やす》
容量があってもバックアップできないとき、何が問題になっているのでしょうか。
実は、空き容量があっても次回のバックアップで必要な容量までは足りていないと、バックアップが取れないことがあるんです。
先ほどお伝えしたように、バックアップにはたくさんの空き容量が必要になってきます。
ですが、容量を空けるために他のアプリを消したり、せっかく撮った写真や動画を削除したり、何かを犠牲にするのは嫌なときもありませんか?
そんなときはiCloudのストレージを増やしてみましょう!
iCloudのストレージを購入しよう
無料で使えるiCloudの初期ストレージは1GBです。
数字だと多いのか少ないのかイマイチわからないかもしれませんね。
iPhone SE(第一世代)以降の背面カメラは1200万画素なのでそれを目安に考えてみましょう。
カメラを使って風景や料理、友達との思い出などの写真を撮っていくと、約200枚で1GBになってしまいます。
もちろん、システム面や他のアプリに使う容量もあるので、実際にはもっと少ない枚数で容量はいっぱいになってしまいます。
少し物足りないストレージ容量ですよね。
ですが、iCloudのストレージは月ごとのサブスクライブ制で増やすことができるんですよ。
iCloudのストレージプラン
では、iCloudのストレージプランにはどんな容量がいくらであるのかを見ていきましょう。
容量値段
1GB無料
50GB130円
200GB400円
2TB1300円
iCloudのストレージプランにはこの3種類があります。
使っている端末でたくさん動画を撮影・保存したり、容量の大きいゲームをかなり多くインストールしたりしない場合は、50GBで十分でしょう。
自分の端末の使い方と相談してどのプランにするのか決めてみてくださいね。
ファミリー共有機能を活用
また、200GBと2TBは「ファミリー共有」という機能を使うことができて、最大5台までのデバイスでiCloudストレージを共有することができます。
たとえば、4台のデバイスそれぞれで50GB(130円)のプランを買っていた場合、合計金額は520円ですよね。
これを200GB(400円)のプランを購入して4台で共有すると、1ヶ月あたりの値段が120円安く済み、少しお得になります。
200GBでは物足りないけど2TBだと多すぎる人も、何人か・何台かでシェアしてみると料金を抑えられるかもしれません。
このように、ストレージプランは自分のスタイルに合わせた購入ができるので、一度容量などを見て検討してみてください。
iCloudのストレージの金額と購入する方法
それではいよいよ、ストレージプランの購入方法を説明していきますね。
「設定」の「ユーザー名」から「iCloud」を開きます。
「ストレージを管理」をタップしましょう。
ストレージの使用状況の下に「ストレージプランを変更」とあるので、ここをタップします。
そうすると、アップグレードプランを選ぶ画面になりますよね。
必要な容量、用途に合わせて好きなプランを選びましょう!
選択できていると、右側に青いチェックマークが付きます。
購入プランを選べていたら、右上の「購入する」をタップしてください。
購入時にはApple IDのパスワード入力を求められるので、入力して決定しましょう。
これでストレージプランの購入完了です!
Apple IDのお支払い方法を確認する
ストレージプランを購入できなかった場合、支払い方法が合っていなかったり、残金が不足していたりします。
できなかったという人は一度支払い方法を確認してみましょう。
「設定」の「ユーザー名」を開いて、「支払いと配送先」をタップしてください。
一番上に現在の支払い方法が表示されています。
そこに「Apple ID」と残高が表示されている人は支払い方法がApple IDになっており、残高不足で購入できなかったのでしょう。
他にも「キャリア決済」や「クレジット決済」があり、「お支払い方法の追加」から支払い方法を増やせます。
iCloudを管理してバックアップを取ろう!
iCloudでバックアップがどうなっているかをこまめに確認することで、この先のデータ移行の手助けにもなり、容量の節約にもつながります。
もしバックアップができていないことに気付いたら、すぐに確認してみましょう!