世界中に存在している地下鉄ですが、その歴史はイギリス・ロンドンからスタートしました。

世界初の地下鉄は1863年、メトロポリタン鉄道のパディントン駅からファリンドン駅の間に誕生します。


日本では江戸時代末期、その当時のロンドン市内は建物が密集しすぎており、地上に鉄道を建設できませんでした。現在「メトロ」と言われている地下鉄の名前の由来はこの「メトロポリタン鉄道」に由来していると言われています。

その後、世界中に広がっていった地下鉄には、非常に美しい駅が世界中に存在しています。

例えば、地下鉄が生まれたロンドンの美しい駅に、「世界一長い美術館」とも呼ばれるスウェーデンの首都ストックホルムエリアを運行する地下鉄、そして日本のお隣、台湾の美しい地下鉄など、世界各地にそれぞれの国ならではの特徴をもった駅が存在しています。

そんな世界中の地下鉄の中から、今回はオーストラリア・シドニーにある、エスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」をご紹介しましょう。

ウィンヤード駅はオーストラリア、シドニーのビジネス街北西に位置する地下鉄の駅。


オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ州(New South Wales)の遺産に登録されているほどの歴史ある地下鉄の駅で、シドニーのランドマークの一つであるシドニーハーバー・ブリッジ(Sydney Harbour Bridge)の開通に合わせて1932年(昭和7年)に開業しました。

観光名所のシドニーハーバーブリッジやサーキュラーキー駅(Circular Quay Station)に通じる駅なので、旅行者にとってはシドニーに訪れるときに重宝される駅かもしれません。

開通された1932年当時は6つのプラットホームがありましたが、1958年(昭和33年)に運行しなくなった路面電車用のプラットホーム1と2は閉鎖されました。

そのため、実際に訪れるとなぜプラットフォーム1と2がないのだろう、と不思議に思うかもしれません。
かつて利用していたエスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅 / オーストラリア・シドニーの「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」


2015年(平成27年)にからは改装が行われ、2019年(平成31年)の今ではモダンで美しい駅になりました。

改装時には長い間愛用された木製のエスカレーター・ループが、この駅のアートとしてヨークストリート(York Street)通りの入り口の天井に飾りつけられました。
ことに多くの人が賛同しています。

「インターループ(Interloop)」と名付けられたアートワークは2017年のABC(Australian Broadcasting Corporation)ニュースで記事になったほど。ダイナミックに飾られたエスカレーター・ループは駅利用者の目を惹きつけ、いまや観光名所の1つにもなっています。

かつて利用していたエスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅 / オーストラリア・シドニーの「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」


かつて利用していたエスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅 / オーストラリア・シドニーの「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」


かつて利用していたエスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅 / オーストラリア・シドニーの「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」


かつて利用していたエスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅 / オーストラリア・シドニーの「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」


オーストラリア・シドニーにある、エスカレーター・ループをモチーフにした美しい地下鉄の駅「ウィンヤード駅(Wynyard Station)」。もしオーストラリアのシドニーを訪れたのなら、その近代的な美しさを体験してみてはいかがでしょうか?

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施設名 シドニー、ウィンヤード駅(Wynyard Station, Sydney)
所在地 York street, Sydney NSW, Australia
開放時間 24時間
定休日 なし