九州で唯一のクラシックホテル」がどこにあるかご存じでしょうか?それは、長崎県を代表する温泉地・雲仙にあります。

雲仙の迎賓館ともいえる「雲仙観光ホテル」は、ハイカラの町・雲仙を象徴するクラシックホテル。


日本初の国立公園に指定された雲仙は、古くから外国人が集まる避暑地でした。日本のホテル黎明期の1935年に外国人観光客誘致を目的に開業したのが、雲仙観光ホテルです。

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石畳のアプローチを通ってエントランスへと至れば、もうそこは別世界。

九州唯一のクラシックホテル「雲仙観光ホテル」で叶える、ノスタルジーに浸る休日


ハーフティンバーのスイスシャレー様式を取り入れた建物は、赤い屋根に丸太の骨組み、溶岩石の壁が印象的。ヨーロッパの山荘のようでありながら、純粋な西洋建築とも違う…これこそが歴史と美意識に彩られた雲仙観光ホテルの世界です。

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一口に「クラシックホテル」といってもその建築や雰囲気はさまざまですが、雲仙観光ホテルの魅力は、とびきりの重厚感。
スイスのシャレー様式を採り入れているだけに、優雅でありながらもどこか素朴な荒々しさを残した重厚感はこのホテルならではでしょう。

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2003年には「貴重な国民的財産」として、国の登録有形文化財にも登録されています。

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外観と並ぶ雲仙観光ホテルのアイコンが、ロビーから続く正面階段。

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ゴージャスな真紅のカーテンにカーペット、ピカピカに磨き上げられた木のてすり…「80年以上の歴史でどんな人々を迎え入れてきたのだろう」― そんなことを考えると、一気に旅情が高まります。

今回筆者が宿泊したのは、館内に2室しかない「デラックスダブル」の部屋。19世紀イギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスがデザインした赤い壁紙がアクセントのユニークな空間です。


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広さは30㎡あり、2人で宿泊してもゆったりと過ごせます。

全体的には西洋風のお部屋ですが、どことなく日本の床の間を連想させるような空間の使い方がされていて、湯治にやってきた日本人にとっても落ち着く空間。雲仙観光ホテルでは、西洋と東洋が融合し、その結果どちらでもない独特の世界観が完成しています。

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「暮らすホテル」がコンセプトの雲仙観光ホテルは、「何もしない贅沢」が叶う場所。

忙しく観光するよりも、ゆったりと流れる時間を感じたり、読書にふけったり…思い思いの穏やかな時間に身を任せたいもの。鳥の声や木の葉のささやきなど、日ごろ気にも留めない自然の営みが愛おしく感じられるかもしれません。


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日中のリラックスタイムの後は、雲仙観光ホテル自慢のダイニングで夕食を。200畳の広さを誇るダイニングルームは、かつてダンスパーティーの舞台にもなり、国内外の文化人や財界人の交流の場でした。

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華やかさと自然の温もりが両立した空間は、見れば見るほど深い味わいがあります。

ここで供されるのは、伝統的なフレンチに雲仙のこだわり素材が融合した「雲仙キュイジーヌ」。雲仙の新鮮な旬の食材を生かしたフレンチは、見た目も美しく、上品で軽やかな味わい。スイスシャレー風のホテルだけに、珍しいスイスのワインとのペアリングもおすすめです。


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食事の前後は、クラシックホテルならではの意匠を凝らした浴場でごゆるりと。雲仙の温泉は硫黄を含んだ強い酸性泉で、ケンペルやシーボルトらの外国人学者によって海外にも紹介され国際的に有名になりました。ドーム型の天井やアールデコ調のタイルなど、雲仙観光ホテルだけのレトロな空間で浸かる温泉は格別です。

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図書室や撞球室など、クラシックホテルならではの館内施設も充実している雲仙観光ホテル。すべてがフォトジェニックで飽きることがありません。

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あなたなら、ここでどんな風に過ごしますか?

最新のモダンなリゾートホテルも良いけれど、時を超えて大切に守られてきたクラシックホテルには、ここを愛した人の想いが息づいているかのよう。


時には忙しい日常から離れ、極上の時間と空間に身をゆだねてみませんか。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア

【ホテルの情報】
雲仙観光ホテル
所在地:〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙320番地
電話:0957-73-3263
公式サイト:https://www.unzenkankohotel.com/

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