東京の蕎麦の名店をご紹介。喉を通るときに鼻に抜ける香りを楽しむ蕎麦は、奥の深いグルメ。
5種類の蕎麦を食べ比べることができる「駒形 蕎上人」
浅草駅前の名店「駒形 蕎上人(そばしょうにん)」では、蕎麦を毎日手打ちしており、打ち立てをいただけます。人気メニューは、お店自慢の蕎麦と季節の変わり蕎麦4種が一枚のせいろに盛られている「五色そば」。5種類の蕎麦の味や風味の違いを味わえます。
昼時は混み合いますので、ゆっくり味わいたいなら昼過ぎに入店しましょう。
サラダ風のヘルシーな蕎麦が人気「玄庵」
立石の名店「玄庵(げんあん)」では、貴重な蟻巣石の石臼で自家製粉して蕎麦を作っており、香りの良い蕎麦をいただけます。
女性や外国人に人気がある「サラダ蕎麦」は、ヘルシーで新しいスタイルの蕎麦。蕎麦の上に細く切った野菜を盛り、自家製ドレッシングとごま油を加えた蕎麦つゆをかけたぶっかけ風の一皿です。
「天もり」「天ざる」発祥の老舗「室町砂場 赤坂店」
創業明治2年の「室町砂場」は、「天もり」「天ざる」の発祥として知られる名店。「室町砂場 赤坂店」は、日本橋の本店に次ぐ2号店です。
蕎麦は、やや黒みがかった「もり」と更科粉で打った白っぽい「ざる」の2種類。「天もり」は蕎麦を硬めに茹でてあり、海老と貝柱のかき揚げが入った温かいつゆにつけていただきます。
蕎麦も野菜も国産にこだわる「玄蕎麦 路庵」
下北沢にある「玄蕎麦 路庵(ろあん)」は、店内で挽き立ての蕎麦粉を使用して作る蕎麦と揚げたての天ぷら7種を一緒にいただける「天せいろ」が人気。蕎麦も野菜も国産のものを使用し、化学調味料も一切使わないという徹底ぶり。素材へのこだわりが安心感を生んでいます。
年配者や子ども連れの方が訪れやすい名店です。
十割蕎麦の名店「小松庵総本家 東京スカイツリータウンソラマチ店」
大正時代に創業した「小松庵」の伝統を受け継ぐ「小松庵総本家 東京スカイツリータウンソラマチ店」。熟練の職人が手打ちした十割蕎麦をいただける名店です。
蕎麦に天ぷらの盛り合わせと梅からみ、とろろ、温鴨汁の3種類のつけ汁が付いている「むさし三昧」が人気。つけ汁によって東京蕎麦の味わいが変化するのを楽しめます。
他店にはないメニューを味わえる「長浦蕎麦」
浅草の「長浦蕎麦」は、米、麦、粟、豆、黍の五穀を禁じられた僧侶が、栄養源に編み出した寺方蕎麦を味わえる名店です。
細切り大根を混ぜ合わせた蕎麦の上に黒胡麻と刻みのりをたっぷりと盛った「妙興寺蕎麦」が名物。法事で振る舞われていた蕎麦で、時間がたっても蕎麦がくっつかないよう工夫の末、生まれました。
日本酒の種類が豊富「手打そば・地酒 杉並まん月」
「手打そば・地酒 杉並まん月」は、高円寺にある名店。お店自慢の「大海老天せいろ」は、蕎麦と天ぷらの盛り合わせを味わえるメニューです。蕎麦は、厳選した蕎麦粉を自家ブレンドし、ミネラル水を使って店内で打った二八蕎麦。天盛の海老天は、目をひく大きさです。
日本酒も楽しめる蕎麦屋で、常時90種以上を取りそろえています。
ミシュラン一つ星に輝いた「蕎楽亭」
「蕎楽亭(きょうらくてい)」は、ミシュランで一つ星を獲得した神楽坂の名店。店の外から蕎麦を打っている様子を見ることができます。
色も風味も違う会津産の2種類の蕎麦粉を使用した「二色そば」がイチ押しメニュー。
3年寝かせた蕎麦をいただける「日曜庵」
柴又の「日曜庵(にちようあん)」は、平日は自家製粉するために閉店し、金、土、日曜の週3日と祝日だけ開店している名店。
3年寝かせた蕎麦「熟成そば」をいただける「粗挽きせいろ」は、1日10食の数量限定メニュー。たんぱく質がアミノ酸に変化し旨みが増した蕎麦を、一口目は水につけて「水蕎麦」としていただきます。
江戸時代から続く日本蕎麦に舌鼓「薮伊豆総本店」
「薮伊豆総本店(やぶいずそうほんてん)」は、江戸時代から続く日本橋の名店。創業当時から受け継がれてきた伝統的な日本蕎麦をいただけます。
老舗にもかかわらず気軽に食事できる雰囲気のお店でいただきたいのが、一品料理「そば寿し」。