日本人の多くが親しみを覚える畳。一方で現代風のインテリアには合わないということで、畳を使わない家も増えているようです。
くつろげるリビングを
最初に、リビングに畳が取り入れられている実例を見ていきましょう。どのようなアイテムや家具を、畳と合わせているのかにも注目してみてください。くつろげる空間作りは参考になること間違いなしです。
■畳にラグをプラスして
畳敷きのリビングにラグが敷かれている実例です。ラグの落ち着いた色柄が畳とマッチしつつ、洋風のテイストをプラスしているのがポイントですよ。また、座椅子に座っても圧迫感を抱かせない家具の選び方も◎。
■モノトーン+ナチュラルですっきりと
こちらの実例では、畳のリビングに座椅子とソファが取り入れられています。お部屋全体が、モノトーンと天然素材のナチュラルなブラウンでまとめられていて、すっきりとした印象を受けるリビングとなっていますね。家具などにも小ぶりなものを選ばれることで、より広々と見える空間となっています。
■リビングの一部を畳に
リビングにもゴロゴロできるスペースを作りたいと、畳コーナーを取り入れられたユーザーさん。ヘリのないタイプの畳は洋風の空間にもマッチしやすく、こちらの実例でもナチュラルな北欧風インテリアになじんでいますね。優しい雰囲気のリビングは居心地がとても良さそうです。
■畳をアクセントに
お部屋のアクセントとして、色付きの畳を取り入れるというのも一つの手です。こちらの実例では、ホワイトをベースとした空間にあざやかな赤と黒の畳が映えて、粋なリビングとなっていますね。雑貨や家具を用いた部屋全体の色配分も勉強になります。
個性的な畳ダイニング
次に、畳を使ったダイニング実例を見ていきたいと思います。一般的なダイニングとは一味違う個性的な空間は、食事の時間をより特別なものにしてくれそうですね。
■ダイニングテーブルを置いて
ダイニングテーブルを和室に設置されている実例です。一つ一つ形の異なる椅子など、ユーザーさんのこだわりが感じられるお部屋は、どこか懐かしさを感じるレトロモダンな雰囲気が素敵ですね。鴨居を使ったこなれ感のあるディスプレイにも注目です。
■掘りごたつを取り入れる
キッチンのそばに設けられたモノトーンの和室ダイニングは、洗練されたコーディネートに惚れ惚れさせられます。掘りごたつが取り入れられていて、長時間床に座って過ごしていても、疲れにくそうなのもいいですね。冬にはこたつにもなるとのことで、心身ともにほっとできるスペースになりそうです。
■囲炉裏のあるダイニング
こちらの実例では、小上がりの畳スペースに囲炉裏を置き、ダイニングとして使われています。シンプルながら垢ぬけた雰囲気は、大人の余裕を感じさせますね。落ち着いた照明が照らす中、ゆっくりと会話を楽しみたくなる、そんなダイニングです。畳は収納にもなっているそうですよ。
畳スペースの取り入れ方
最後に、ユーザーさんたちが家の中のどのような場所に、どのように畳スペースを取り入れているのかをご紹介していきます。畳スペースの使い方や、他の空間との区切り方なども参考にしてみましょう。
■建具でメリハリを
和室とリビングが一続きになっている実例です。建具を間に設置することで、さりげなく空間が仕切られ、メリハリが効いていますね。畳のカラーがクールな印象のモノトーンインテリアと合っていて、スタイリッシュなスタイルに仕上がっています。
■仕切りを開けて
リビングダイニングと一体化している和室は、仕切りが壁の中に収納されていることで、よりすっきりと見えます。天井や壁にもこだわりが感じられ、インテリアに深みも与えてくれていますね。ソファベッドも置いてあり、リラックススペースとして活躍してくれること間違いなしです。
■部屋の一角に小上がりを
畳のスペースを小上がりとして取り入れるのも、おすすめの方法です。畳の上でくつろげるのはもちろんのこと、ちょっと腰かけたりすることができるのもいいですね。畳の縁を木材にすることで、シャビー感のあるナチュラルスタイルにしっくりとなじんでいます。
昔ながらの畳を取り入れたお部屋は、そのコーディネートによっては新しさが感じられるインテリアとなります。ご自宅の和室を改めて見直してみたり、新しく畳を取り入れたりして、より居心地のいい空間を作ってみてくださいね。
執筆:yellowtoys