明治安田生命J2リーグのジェフユナイテッド千葉は19日午後、元日本代表FW佐藤寿人が今季をもって現役を退くことを公式発表した。
埼玉県出身の佐藤寿人はジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)の下部組織で頭角を現すと、2000年にトップチーム昇格。セレッソ大阪やベガルタ仙台への期限付き移籍をへて2005年にサンフレッチェ広島に加入すると、相手ディフェンダーとの駆け引きにおけるスピードや得点能力が開花し、2012シーズンにはJリーグMVPと得点王に選出された。
その後、2017年に名古屋グランパスに移籍するとJ1リーグ昇格に大きく貢献。昨季からジェフユナイテッド千葉への復帰を果たしていたが、今季はわずか9試合の出場にとどまっていた。
同選手は現役引退について「2020年シーズンをもって21年間のプロサッカー選手としてのキャリアを終える事を決めました。小学生の頃にJリーグが誕生し、カズさんとゴンさんのプレーに目を輝かせ、たくさんの夢を与えてくれたJリーグの舞台で選手として21年という長い時間をプレー出来た事、とても幸せな時間でした」
「ジェフのアカデミーで過ごした6年間で素晴らしいスタッフと出会えた事でプロサッカー選手になる事が出来ました。ただ、自分自身はプロ入りの2年間と復帰した2年間でジェフの為に活躍出来なかった事はとても悔しく申し訳なく思います。今はクラブが難しいサイクルの中にいると思いますが、誰よりもジェフを愛する兄が必ずファン・サポーターの皆さまをJ1の舞台に導いてくれると思います」