東京五輪に臨むコートジボワール代表MFフランク・ケシエはミランとの契約延長交渉が難航しているが、来夏退団の可能性は低いかもしれない。6日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 現在24歳のケシエは、2017年夏にアタランタからミランへレンタルにより加入。2019年にミランへの完全移籍が決定すると、昨季は公式戦35試合で先発出場。今季もセリエA36試合で先発メンバーに名を連ねたほか、UEFAヨーロッパリーグでも6試合で先発出場するなど、中盤センターで必要不可欠な戦力としてステファノ・ピオリ監督から信頼を得ている。くわえて、同選手は今月に開幕を迎える東京五輪男子サッカー競技のコートジボワール代表にOA(オーバーエイジ)枠で選出されている。

 ケシエとミランの現行契約は来年6月に満了を迎えるが、両者は契約延長にむけて交渉を行っている。しかし、ミランが年俸380万ユーロ(約5億円)のオファーを提示したのに対して、選手サイドは現行契約における220万ユーロ(約2億9000万円)の2倍以上である600万ユーロ(約7億8000万円)を要求しているとのことだ。

 それでも同選手の代理人は『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の取材に対して、「(来季終了後に退団する可能性について)クーデターが起こった場合のみだ」と語っており、現時点では退団の可能性が低いという見解を示した。

 なお、ケシエにはインテルやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティなど複数クラブが関心を寄せている。