バルセロナはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの新契約締結を目指しているが、財政面で問題を抱えている。その中、オランダ代表FWメンフィス・デパイが給与削減で合意した上で加入していたことが明らかになっているようだ。

9日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。

 現在27歳であるデパイの去就を巡っては、リーグアン(フランス1部)のオリンピック・リヨンとの契約が今夏に満了を迎える中、バルセロナ以外にもユベントスがオファーを提示。しかし、元オランダ代表指揮官のロナルド・クーマンが来季もバルセロナを率いることが決まると、バルセロナは同選手と2年契約によりサインを交わしている。

 一方、バルセロナはメッシとの契約延長に2億ユーロ(約262億円)を要するほか、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョをはじめとする余剰戦力の放出が進んでいない。

 バルセロナは当初、デパイと年俸700万ユーロ(約9億1000万円)で合意していたが、財政難に直面していたこともあり、500万ユーロ(約6億5000万円)への減額で再度オファーを提示。それでも選手サイドはクーマン監督のもとでプレーすることを望んでいたため、バルセロナ移籍を決断したという。

 なお、デパイは2017年1月にマンチェスター・ユナイテッドからリヨンへ完全移籍により加入すると、2017/18シーズンに公式戦55試合に出場し22ゴール17アシストをマークして復調。今季はここまで公式戦38試合に出場して22ゴール10アシストをあげているほか、大半の試合でゲームキャプテンを任せられていた。

 そして、今夏はオランダ代表の一員としてEURO2020に臨むと、グループステージ全3試合と決勝トーナメント1回戦・チェコ戦で先発出場し2ゴール1アシストをマーク。ただ、チームはチェコ相手に0-2と敗れ、ベスト16で大会を後にしていた。