アーセナルに所属するブラジル代表MFウィリアン(33)は、母国復帰やミラン移籍の可能性がささやかれている。その中、本人は今夏アーセナル退団が確実であることをほのめかすような行動をとったようだ。

26日、英紙『サン』が報じている。

 ウィリアンは昨夏にチェルシーを退団してアーセナルへ加入。しかし、周囲の期待とは裏腹に昨季はUEFAヨーロッパリーグで3試合、プレミアリーグで16試合の先発出場にとどまるなど、本来のパフォーマンスを発揮できなかった。また、同選手はプレミアリーグ2021/22シーズン開幕節・ブレントフォード戦の直前に新型コロナウイルス陽性と判定されている。

 ウィリアンはアーセナルとの契約を2023年6月まで残しているが、本人はアーセナル退団、欧州でのプレー続行を望んでいる模様。また、今週に入って古巣であるカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のコリンチャンスがオファーを提示。

ただ、コリンチャンスの提示年俸は同選手が現在アーセナルで受け取っている額の半分にも満たないという。

 さらには、先週にウィリアンの代理人がミランのパオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)にコンタクトをとり、同選手の獲得を提案したとフランスメディア『RMC』が報じていた。

 その中、ウィリアンのインスタグラムアカウントにおいて退団を示唆するような変化があったとのこと。どうやら26日までに本人がプロフィール紹介からアーセナルの文字を削除したようだ。

 くわえて、アーセナルのミケル・アルテタ監督も28日に控えるプレミアリーグ第3節・マンチェスター・シティ戦の前日記者会見において「我々はウィリアン本人や代理人と話し合いを行っている。そして我々の現状についても精査している段階だ」とウィリアン退団をほのめかすコメントを残している。

 なお、アーセナルは高額年俸の負担を避けるため、ウィリアンとの契約解除を行う可能性があるという。チェルシー在籍時とは異なり、アーセナルでは本来のパフォーマンスを発揮できてない現状に本人も複雑な思いを抱いているかもしれない。