ボローニャは日本代表DF冨安健洋(22)を今年8月末にアーセナルへ完全移籍により放出している。そんな冨安健洋について、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』の記者が加入当時の印象を語った。

21日、イタリアメディア『トゥットメルカート』が伝えている。

 冨安健洋は2019年夏にジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)からボローニャへ加わると、シニシャ・ミハイロビッチ監督のもとでセンターバックのほか右サイドバックでも起用される中、昨季はセリエAで31試合に先発出場するなど、守備陣の主力としてチームを支えていた。

 ボローニャで活躍してアーセナルへのステップアップ移籍を果たした冨安健洋だが、STVVからボローニャへの加入当初は現地で厳しい目線を向けられていたようだ。『コリエレ・デッロ・スポルト』の記者は同選手に対する評価について「トミヤスがボローニャにやって来た時、誰も彼のことを信じていなかった。だが、彼は優秀な戦力になった」と語っている。

 また、冨安健洋と同じく今夏退団が噂されたイタリア代表FWリッカルド・オルソリーニ(24)については「オルソリーニに関しては、この夏にフィオレンティーナへ移籍する可能性があったが、ボローニャは放出に応じなかった。

だが、現在置かれた状況を踏まえると放出していただろう。彼はセカンドトップで起用されるか、(出番が与えられずに)苦しんでいる」と語っている。

 そして、来年1月にボローニャが新戦力獲得に動く可能性については「トミヤスが退団した後、来年1月には「3-4-1-2」のシステムにはまる右サイドのアタッカーを獲得する可能性がある。それもポテンシャルを兼ね備えた有望株だ」とコメントを残した。

 なお、ボローニャは第8節終了時点で3勝3分2敗としており、勝ち点12を獲得。ただ、失点数が「15」と守備面で課題を抱えている。