明治安田生命Jリーグアルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしたブラジル人FWレオナルド(24)は、現在中国スーパーリーグの河北足球倶楽部に所属している。しかし、中国『新華社通信』は4日、河北が存続の危機に立たされていることを報じた。

 河北は今年9月に給与未払い問題を抱えていることにより、外国籍選手をはじめ主力選手が公式戦でプレーを拒否。そのため、一部の下部組織の選手をトップチームのメンバーに登録したと伝えられていた。その中、クラブは「クラブ運営が停止している現状を踏まえて、10月26日からスタッフを一時帰宅させ、新しい投資家を確保するまで運営を停止する」という主旨の声明を発表。河北はトレーニング施設の電気代も支払えない状況に陥っているという。

 また、河北の親会社であり、中国国内大手の不動産会社の『華夏幸福基業投資開発』は、420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えている中、従業員のリストラ計画を発表している。

 中国では今年9月に広州FC(旧広州恒大)の親会社である『中国恒大集団』が総額33兆円にものぼる負債を抱えていることが話題となっており、広州FCもファビオ・カンナバーロ監督と契約解除を行うなど、存続の危機に立たされている。

 なお、レオナルドは今年2月に浦和レッズから山東泰山へ加入。山東泰山とは2026年1月までの5年契約を結んでいたもののわずか半年で構想外となり、7月末に河北へレンタルにより加入している。先月にはSNSで河北退団をほのめかすコメントを投稿していたことで注目を集めたが、河北の存続問題とともに同選手の去就も気になるところだ。