中国では、国内大手の不動産開発会社である『中国恒大集団』が債務不履行(デフォルト)の危機に陥っていることが連日のように報じられている。その中、中国スーパーリーグでは、広州FC(旧広州恒大)につづき重慶両江競技足球俱楽部(重慶両江)にも解散の可能性があるようだ。

13日、中国メディア『捜狐』が伝えている。

 広州FCの運営会社である中国恒大集団は今年9月、総額33兆円にものぼる負債を抱えていることが発覚。中国経済に影響を及ぼす中、今月10日にはドイツの大手通信社『DPA(ドイツ通信社)』が債務不履行(デフォルト)の可能性を報じていた。

 また、広州FCは9月下旬の時点で選手たちに給与が払えなくなる可能性が伝えられると、ファビオ・カンナバーロ監督の契約解除を公式発表。さらに、2015年から在籍し、中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)とも今季限りでの退団で合意に達したと報じられている。

 その中、中国スーパーリーグの重慶両江も深刻な運営資金不足に陥っているとのこと。重慶両江は昨季の給与未払い状態が現時点でも解消されていない上、クラブ施設内にある食堂を運営している業者に対しても多額の借金を抱えているため、今月14日からトップチームの活動を中断しているという。また、活動再開日は未定となっており、場合によってはクラブ消滅の可能性もあるという。

 なお、かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)を擁する河北足球倶楽部も、親会社の『華夏幸福基業投資開発』も420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えていることにより、クラブ施設の水道代や電気代を滞納している。

 くわえて、中国メディア『天津日報』は今月はじめに、広州FCや河北など中国スーパーリーグに所属する大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していると報じている。

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