現役時代に明治安田生命J1リーグのサンフレッチェ広島や日本代表でプレーしていた佐藤寿人氏は27日、SNSを通じてサンフレッチェ広島が今もなお引退セレモニーを開催していないことに言及した。

 同氏はジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)の下部組織で頭角を現すと、2000年にトップチーム昇格。

セレッソ大阪ベガルタ仙台への期限付き移籍をへて2005年にサンフレッチェ広島に加入すると、相手ディフェンダーとの駆け引きにおけるスピードや得点能力が開花し、2012シーズンにはJリーグMVPと得点王に選出された。その後は2017年に名古屋グランパスに移籍するとJ1リーグ昇格に大きく貢献。2019年にジェフユナイテッド市原・千葉へに復帰していたが、昨季限りで現役を退いていた。

 そんな佐藤寿人氏の功績を称える形で、古巣のサンフレッチェ広島は今年2月25日に同氏の引退セレモニーを実施する予定であることを公式発表。解説業に集中したいという本人の意向を尊重しながら日程調整を進めていることを明らかにしていたが、告知から9カ月が経過する中、いまだにセレモニー開催日時に関する公式発表は行われていない。

 その中、同氏は27日にSNSを更新。

インスタグラムのストーリー機能で「セレモニーの話、あれから何もありません。たくさんの方々からまだ?と声はかけて頂きますが」とコメントを残している。また、サンフレッチェ広島サポーターをはじめ多くのJリーグファンからは、SNS上で驚きや戸惑いの声が上がっている。

 なお、サンフレッチェ広島は今月27日の明治安田生命J1リーグ第37節・FC東京戦で、今季限りで国内トップリーグを担当する審判員から退くことになった家本政明氏の勇退セレモニーを実施している。