明治安田生命J2リーグのヴァンフォーレ甲府は、シンガポール代表監督を務める吉田達磨氏に対してオファーを提示したが、複数クラブとの争奪戦を避けられないようだ。27日、シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』が伝えている。
吉田達磨氏は柏レイソルの下部組織のコーチやトップチームの強化部ダイレクターなどを歴任し、2015年シーズンからトップチームを指揮。その後はアルビレックス新潟やヴァンフォーレ甲府の監督を務めると、2019年6月にシンガポール代表監督に就任している。
そのシンガポール代表はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選で敗退。ただ、5試合を終えた時点で勝ち点7を獲得したことをシンガポールサッカー協会(FAS)から高く評価されると、吉田達磨監督は今年2月にFASと2022年12月までの新契約を結んでいる。
また、今月開幕のスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では、強豪タイ等と同居したグループリーグを2位で通過。22日開催の準決勝・1stレグのインドネシア戦を2-2で終えていたものの、25日の2ndレグでは退場者3名を出したこともあり、延長戦の末に2-4で敗戦。決勝へ駒を進めることはできなかった。
一方、ヴァンフォーレ甲府は今季序盤から順調に勝ち点を積み重ねて上位争いを展開。先月28日のJ2リーグ第37節・レノファ山口戦でも1-0で勝利したものの、2位京都サンガが引き分けたため、最終節を残して今季J1昇格の可能性が消滅すると、今月2日に伊藤彰監督が今季限りで退任することを発表している。