日本代表MF堂安律(23)は今夏PSVアイントホーフェン残留の可能性が伝えられているが、マインツが引き続き同選手の動向を注視しているようだ。16日、ドイツ紙『キッカー』が報じた。

 堂安律は2020/21シーズン終了後にアルミニア・ビーレフェルトでのレンタル移籍期間を終えてPSVに復帰。アイントラハト・フランクフルトやボルフスブルクなどドイツ国内の複数クラブからの関心が伝えられると、本人もPSV退団を望んでいたが、ロジャー・シュミット前監督からの説得もあり残留していた。

 その中で迎えた2021/22シーズンのエールディビジ(オランダ1部)では、全34試合中17試合に先発出場して8ゴール1アシストをマーク。し烈ポジション争いの中でも一定の出場機会を確保していた。

 そんな堂安律は5月上旬にブンデスリーガ所属マインツとの個人合意が報じられたが、同選手の代理人がこれを否定。ドイツ紙『ビルト』は今月3日、PSVのルート・ファン・ニステルローイ新監督がプレシーズントレーニングでのパフォーマンスを見極めた上で、同選手の去就に関して決断を下すと伝えていた。

 その中『キッカー』は「マインツはリラックスしている、ドウアンはまだ基本的な決断を下していない」という見出しをうち、「5月初旬、マインツがドウアンに興味を示していると報じられた。そのとき、少なくとも選手とマインツの間で、すでに合意に達したと言われている。しかし、それ以来ドウアンについては非常に静かである」と堂安律の現状を説明。

 「2024年までPSVとの契約を残しているドウアンが、まだ根本的な決断を下していない。従って、彼の将来は完全にオープンなままである」

 「マインツからすれば、これで足が折れたわけではない。既存の戦力を中心としたチーム編成のため、大きなプレッシャーにはならない。

(マインツ幹部の)クリスチャン・ハイデル氏らは、ゆったりとした気持ちでドウアンの動向を見守ることができる」と依然としてマインツ移籍の可能性があると主張している。

 なお、堂安律は今年3月のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選2試合で日本代表メンバー外となったが、今月のキリンチャレンジカップとキリンカップサッカー計4試合で代表に復帰。パラグアイ戦とガーナ戦で先発出場したほか、ブラジル戦とチュニジア戦では後半途中から出場。W杯本大会のメンバー入りへアピールしていた。