2023シーズンのJリーグが開幕して約1か月。例年通り、J1、J2、J3の各カテゴリーで予想を覆す展開になっているが、この大混戦こそJリーグの魅力と言えるだろう。

ここでは、今シーズン3つのカテゴリーでプレーする選手(約1,880人)の出身地を都道府県別にランキングし、それぞれ代表的な選手を3人ずつ紹介。人口の多い都道府県が上位傾向ではあるが、各地のサッカー熱が反映される結果となっている。

第47位:高知県(出身Jリーガー0人)

唯一、出身Jリーガー0人となった高知県。元Jリーガーでは、現在、湘南ベルマーレの監督を務める山口智氏などが挙げられる。JFLに所属する高知ユナイテッドSCがJリーグへ昇格すると、高知県出身Jリーガーも一気に増加する可能性を秘めている。

第46位:福井県(出身Jリーガー1人)

代表的な選手:下口稚葉(FC今治)

Jクラブがない福井県で、唯一のJリーガーがJ3FC今治でプレーするDF下口稚葉である。第4節終了時点で3試合に出場し、第4節のギラヴァンツ北九州戦では途中出場から決勝点を奪う活躍を見せた。福井県のサッカー熱を高める存在になると期待している。

Jリーガー出身都道府県ランキング47~36位【2023】あなたの出身地は何位?

第44位タイ:山形県(出身Jリーガー4人)

代表的な選手:半田陸(ガンバ大阪)、土居聖真(鹿島アントラーズ)、神谷優太(清水エスパルス

山形県出身Jリーガーは4人と少数だが、粒ぞろいな印象だ。ガンバ大阪のDF半田陸は2023年3月のキリンチャレンジ杯で日本代表に初選出された、将来性豊かなサイドバックである。2011シーズンから鹿島アントラーズの一員となったMF土居聖真は、長年主力の一角を担っている。

Jリーガー出身都道府県ランキング47~36位【2023】あなたの出身地は何位?

第44位タイ:鳥取県(出身Jリーガー4人)

代表的な選手:世瀬啓人、坂本敬、糸原紘史郎(いずれもガイナーレ鳥取

MF世瀬啓人とDF坂本敬は、どちらもガイナーレ鳥取U-18出身。なかでも世瀬は、背番号10を背負っており、ボランチの中心選手だ。同県にJクラブが存在する意義の1つを示す結果となっている。

Jリーガー出身都道府県ランキング47~36位【2023】あなたの出身地は何位?

第43位:石川県(出身Jリーガー5人)

代表的な選手:豊田陽平、大谷駿斗(いずれもツエーゲン金沢)、安田虎士朗(栃木SC)

石川県出身Jリーガーは5人。うち4人がツエーゲン金沢所属だ。地元出身者を育成しようという意欲が感じられる。FWの豊田陽平は、日本代表としても8試合に出場した経験を持っている。

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第39位タイ:青森県(出身Jリーガー7人)

代表的な選手:櫛引政敏(ザスパクサツ群馬)、高橋壱晟(ジェフユナイテッド千葉)、嵯峨理久(いわきFC)

青森県には高校サッカー界屈指の強豪である青森山田高校があり、代表的な選手として挙げた3人はいずれも青森山田の出身。ザスパクサツ群馬のGK櫛引政敏は、2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場している。また、同県のJクラブであるヴァンラーレ八戸所属選手の活躍も多い。

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第39位タイ:岩手県(出身Jリーガー7人)

代表的な選手:山本脩斗(湘南ベルマーレ)、菊池流帆(ヴィッセル神戸)、藤村慶太(ツエーゲン金沢)

湘南ベルマーレ主力サイドバックのDF山本脩斗は、過去に所属したジュビロ磐田や鹿島アントラーズでも活躍。MF藤村慶太はツエーゲン金沢で不動の存在である。ヴィッセル神戸の中心選手であるDF菊池流帆は、3月4日のガンバ大阪戦で左膝前十字靱帯損傷で手術を受けており、復帰が待たれる。現在、岩手県のクラブ、いわてグルージャ盛岡に所属する同県出身者はゼロだが、隣県である宮城県のいわきFCに所属している選手が3人存在する。

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第39位タイ:秋田県(出身Jリーガー7人)

代表的な選手:加賀健一(ブラウブリッツ秋田)、山本廉(栃木SC)、高橋潤哉(モンテディオ山形

秋田県のJクラブであるブラウブリッツ秋田に3人、隣県である山形県のモンテディオ山形に2人が所属している。今季出場を重ねている選手が少なく残念だが、Jリーガーを目指す秋田県の子供たちのためにも各クラブで主力を担う選手の増加を願っている。

第39位タイ:香川県(出身Jリーガー7人)

代表的な選手:家泉怜依(いわきFC)、延祐太(福島ユナイテッド)、田尾佳祐(カマタマーレ讃岐

いわきFCのDF家泉怜依はプロ1年目からレギュラーの座を掴み、2022年J3リーグのベストイレブンに選出され、2023シーズンも、第6節までフルタイム出場を続けている。福島ユナイテッドのFW延祐太は、第6節までのうち4試合に出場。また、香川県のJクラブであるカマタマーレ讃岐にも3人の香川県Jリーガーが所属している。

Jリーガー出身都道府県ランキング47~36位【2023】あなたの出身地は何位?

第38位:和歌山県(出身Jリーガー8人)

代表的な選手:北野颯太(セレッソ大阪)、奥田晃也(ツエーゲン金沢)、渡辺健太(アスルクラロ沼津)

Jクラブのない和歌山県だが、8人のJリーガーが存在している。セレッソ大阪のFW北野颯太は、2022年のルヴァン杯ニューヒーロー賞を受賞しており、2023年のAFC U20アジアカップにも日本代表の一員として出場した逸材だ。また、ツエーゲン金沢のFW奥田晃也は、第6節まで全試合に出場し、第5節のレノファ山口戦では2得点。面白いことに、8人中3人がGKである。

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第37位:島根県(出身Jリーガー9人)

代表的な選手:井上黎生人(京都サンガ)、佐々木大樹(ヴィッセル神戸)、金山隼樹(ファジアーノ岡山)

島根県もJクラブのない県だが、9人のJリーガーがそれぞれ9つのクラブに所属している。京都サンガのDF井上黎生人は、安定感に優れたセンターバックで、2022シーズンは28試合に出場。2023シーズンも、第5節まで全試合スタメン出場している。ヴィッセル神戸のMF佐々木大樹は、中盤より前のすべてのポジションをこなせるユーティリティプレーヤーで、重宝される存在だ。

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第36位:富山県(出身Jリーガー10人)

代表的な選手:中島裕希(町田ゼルビア)、小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)、坪井清志郎(徳島ヴォルティス

町田ゼルビアのFW中島裕希は、多くのクラブを渡り歩き、J2リーグで計517試合に出場して104得点を積み上げてきた38歳の大ベテラン。ジェフユナイテッド千葉のFW小森飛絢は、第6節まで全試合スタメン出場して4得点。ブレイクの予感漂うストライカーだ。また、同県のJクラブであるカターレ富山に4人が所属している。

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