セルティック所属の日本代表MF旗手怜央は先月30日、スコティッシュカップ準決勝レンジャーズ戦でプレーした際、レンジャーズ所属MFトッド・キャントウェルから水の入ったペットボトルの提供を拒否されたことで注目を集めていた。そのキャントウェルが旗手に対する振る舞いの意図を説明。
このダービーマッチで問題視されたのは、32分のシーン。レンジャーズ所属FWマリク・ティルマンがピッチで治療を受けていた時、旗手は給水目的でレンジャーズのメディカルスタッフが持っていたバッグからペットボトルを貰おうとする。対戦相手からペットボトルを貰うことは試合中によくある光景だが、キャントウェルは旗手へのペットボトル提供を拒否するかのように、バックを旗手の届かない位置に放り投げた。
その後、旗手は困惑の表情を見せながらもFWアルフレッド・モレロスに断りを入れた上でペットボトルを手に入れたが、キャントウェルの振る舞いがSNS上で拡散されると「スポーツマンシップに反する行為だ」などキャントウェルに対する批判的なコメントが数多く寄せられていた。
ただ本人は今月12日、英紙『ヘラルド』のインタビューに応じると「俺の声を聞いてくれ。これはメディアによる印象操作なんだ」と反発。
「セルティックの選手が負傷して、メディカルスタッフが負傷した選手のもとに駆けつけたとしよう。僕がカラム・マグレガーのところに行って『水を飲ませてくれ』と言ったら、彼が僕に何を言うか想像がつくよ。正直な話、僕はかなり礼儀正しかったと思う」と持論を展開している。
なおセルティックOBのクリス・サットン氏はキャントウェルを擁護。英メディア『BTスポーツ』の番組「Scottish Football Extra」に出演した際、「旗手に水を飲ませなかったことに対する批判は、本当に厳しいと思った。
またサットン氏はツイッター上でキャントウェルを批判するセルティックサポーターに対して反応。「キャントウェルには辛辣だ。彼は髪をきれいに見せるために十分な水を節約する必要があったんだ」とジョークを交えながらも、セルティックサポーターによる過度な批判に否定的な見解を示している。