2024明治安田J1リーグ第1節の10試合が2月23日~25日に開催された。昨2023シーズンの上位勢がいきなり激突するなど注目の対戦カードも多く組まれ、開幕戦から好ゲームが数多く見られた。
ここでは、そんな重要な開幕戦で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。
GK:大迫敬介(サンフレッチェ広島)
浦和レッズとの開幕戦を2-0と勝利で終えたサンフレッチェ広島。スコアの上では快勝だが、決して危険な場面が無かったわけではない。そんな中、GK大迫敬介は鋭い反応でゴールを守った。序盤エリア内侵入を許した場面では、鋭いシュートに対して左手1本でセーブ。また、DFライン背後のスペースカバーで守備範囲の広さも見せた。
DF:植田直通(鹿島アントラーズ)
重要な開幕戦をアウェーの地で迎えた鹿島アントラーズ。前線に強力な外国籍選手をそろえる名古屋グランパスを0点に抑え、文句なしの勝利を収めたゲームにおいてDF植田直通の働きぶりが光った。変わらない空中戦の強さで先制点をお膳立てし、守備でもことごとくクロスを弾き返し続けるなどゲームを通して存在感を放った(3-0)。
DF:新井直人(アルビレックス新潟)
敵地で2024シーズンの開幕を迎えたアルビレックス新潟は、前半開始早々から1点ビハインドとなる厳しい試合展開となった。しかし、前半のうちにFW谷口海斗のゴールで同点とすると、後半にはDF新井直人がセットプレーで得たチャンスに飛び込みゴールをマーク。逆転で勝利を収めている(対サガン鳥栖2-1)。新井はゴールだけでなく、フィードでの局面打開や鋭い出足の守備など多くの見せ場を作り開幕戦から好調ぶりを見せた。
DF:松原健(横浜F・マリノス)
1993年のJリーグ開幕カードと同じ東京ヴェルディとの1戦に臨んだ横浜F・マリノス。王座奪還のため落としたくないゲームだったが、開始早々鮮やかなフリーキックを決められる展開となった。しかし、終盤にPK成功で同点に戻すとDF松原健が左足一閃の鮮やかなゴールを決め勝ち越し。
MF:川村拓夢(サンフレッチェ広島)
新スタジアムで開幕を迎えたサンフレッチェ広島。昨年3位の自チームに次いで4位フィニッシュとなった浦和レッズを相手に、2-0と無失点で幸先良く初戦を勝利で飾った。そんなゲームで、攻守に渡り献身的な働きを果たしたのがMF川村拓夢だ。攻撃では、先制点のきっかけとなるミドルシュート。守備でも最終盤まで広範囲に渡るカバーリングで献身性を見せるなど、交代するまで存在感を放ち続けた。
MF:脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
開幕戦、湘南ベルマーレの本拠地に乗り込んだ川崎フロンターレ。先制を許す難しいゲームとなったが、結果は白星で2024シーズンのスタートを切った(2-1)。そんな試合で、逆転劇に結びつく反撃の狼煙となるゴールを挙げたのがMF脇坂泰斗だ。前半のうちにコース、スピードともに申し分ない圧巻のミドルシュートで同点ゴールをマーク。後半にも深い位置に侵入しバー直撃のシュートを放つなど、攻撃面で大きな存在感を示し勝利の立役者となった。
MF:仲間隼人(鹿島アントラーズ)
ランコ・ポポヴィッチ新監督を迎え、2016年以来8年振りにリーグタイトルを目指す鹿島アントラーズが、名古屋グランパスのホームに乗り込んだ今シーズンの開幕戦。昨年の上位勢同士で注目の対戦カードとなったが、結果は3-0と鹿島が名古屋を下し快調なスタートを切ることに成功した。そんな重要な開幕戦で活躍を見せたのがMF仲間隼人だ。先制点に加えダメ押しの3ゴール目も挙げいきなり2ゴールをマーク。
MF:荒木遼太郎(FC東京)
今冬期限付き移籍を果たした選手のなかでも屈指の注目選手であるMF荒木遼太郎。FC東京での初陣は鮮烈なものとなった。前半1点ビハインドの場面、ゴール前でボールの軌道を変えて移籍後初ゴールをマーク。さらに、後半には再びリードを許すも荒木のこの日2点目となるゴールで同点へ。勝利をもたらすことはできなかったが、チームに大きな勝ち点1をもたらした(対セレッソ大阪2-2)。
FW:大橋祐紀(サンフレッチェ広島)
サンフレッチェ広島で期待の新戦力の1人FW大橋祐紀。昨年開幕戦でハットトリックの活躍を見せたストライカーは、活動の場を移してもなお圧巻のパフォーマンスで開幕戦を彩った(対浦和レッズ2-0)。シーズンオープニングゴールとなった先制点に、前からの守備でPKも獲得。さらに、DFの前を取り頭でしっかり合わせて追加点と大車輪の活躍で早くもチームへフィットしている姿を見せた。
FW:宇佐美貴史(ガンバ大阪)
昨年J2を制した町田ゼルビアとの開幕戦に臨んだガンバ大阪。序盤にPKを与えてしまい、長く1点ビハインドが続く厳しいゲームのなかで流れを変えたのが途中出場したキャプテンFW宇佐美貴史だ。後半FW坂本一彩に代わって出場すると、終盤に得たFKを直接沈めてゲームを振り出しに。白星発進とはならなかったが、初戦からエースの働きで勝ち点を手にできたことは次節につながるはずだ(1-1)。
FW:アレクサンダル・チャヴリッチ(鹿島アントラーズ)
2024シーズン鹿島アントラーズ期待の新戦力の1人、FWアレクサンダル・チャヴリッチは初陣から質の高いプレーを披露した。