ランコ・ポポヴィッチ監督率いる鹿島アントラーズが、ここまで町田ゼルビアと優勝争いを繰り広げている今季の明治安田J1リーグ。オーストラリア人で元サンフレッチェ広島所属選手のトニー・ポポヴィッチ氏にJリーグ行きの可能性があるという。


 現在50歳のトニー氏は、オーストラリア代表の一員として2006年のドイツW杯に出場した実績の持ち主。広島では1997年6月からおよそ4年間にわたりプレーし、一時キャプテンも務めていた。

 そして2008年11月に現役を退いた後は、指導者に転身。豪州1部シドニーFCやクリスタル・パレスのアシスタントコーチを務めた後、豪州1部パース・グローリーなど複数クラブを指揮。2021年4月から豪州1部メルボルン・ビクトリーの監督を務めると、就任1年目に国内カップ戦を制覇。2023/24シーズンも豪州1部リーグで3位に食い込み、プレーオフでも決勝まで勝ち上がったが、シーズン終了後に退任している。


 母国で実績を積み重ねてきたトニー氏の去就について、豪州メディア『FTBL』は今月12日、同国1部ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC(WSW)の新指揮官候補にリストアップされていると報道。これによると、WSWのスポーツディレクターは「(トニー氏の招へいには)もちろん興味があるが、実際に連れて来るまでに様々なプロセスを踏む必要がある」と語ったが、クロアチアや日本のクラブと争奪戦になる可能性があるとのこと。トニー氏はメルボルン・ビクトリーで年俸70万オーストラリア・ドル(約7000万円)を受け取っていたという。

 メルボルン・ビクトリー指揮官時代の2022年3月に、AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフでヴィッセル神戸相手に善戦していたトニー氏。カタールW杯アジア予選終了後には、グラハム・アーノルドの後任として豪州代表監督に就任する可能性も報じられるなど、同氏の手腕は母国で高く評価されている。