かつて名古屋グランパス川崎フロンターレに在籍していたブラジル2部サントス所属MFジョアン・シミッチに、今夏移籍の可能性が浮上。V・ファーレン長崎との二重契約問題で訴えられているファビオ・カリーレ監督の去就がカギを握っているという。


 昨年12月に川崎を退団してサントスと単年契約を結んだシミッチ。MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)とのボランチコンビで、チームの上位躍進に貢献しているだけに、今年5月の時点ですでに2025シーズン終了後までの契約延長で合意したという。

 一方でカリーレ監督の去就を巡っては、米メディア『ESPN』は先月27日に「サントス幹部とカリーレ監督の関係は以前ほど近いものではない。指揮官は幹部からの支持を得られなくなった」と不仲説を報道。ブラジルメディア『グローボ』は今月2日、ブラジル1部コリンチャンス行きの可能性を伝えている。

 すると、ブラジルメディア『Bola Vip』は今月6日に「カリーレはコリンチャンスの監督就任の条件として、シミッチの獲得を求めている」とリポート。コリンチャンスはカリーレ監督、シミッチとの交渉を同時並行で進めているが、現時点では合意に達していないという。

 なお『グローボ』によると、カリーレ監督とサントスの契約は今年12月まで残っており、今季途中で解任の場合には200万レアル(約5800万円)の違約金が発生するとのこと。一部では、コリンチャンスが違約金満額を支払う可能性も報じられている。
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