大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間2日深夜開催のパリ五輪男子サッカー競技準々決勝で、スペイン代表に0-3と敗北。ベスト8という結果に終わったが、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏がMF山本理仁(シント=トロイデンVV)のプレースタイルに言及した上で、森保一監督率いるA代表と同じくセットプレーに関する問題点を指摘した。


 闘莉王氏は今月6日に自身のYouTubeチャンネルを更新。スペイン戦出場選手の採点をする中、山本がフリーキックやコーナーキックのキッカーとして、精度の高いキックから決定機を演出していたとはいえ、「結局ゴールを奪えていないし、結果としては良くなかった」と不満。

 「今日の試合がどうやって決まったかと言えば、やっぱりセットプレー」とスペイン代表の2,3点目がセットプレーから生まれたことに触れた上で、「セットプレーがどれだけ大事なのか、今日改めて(学んだ)。メダルを獲れなかったのは、もしかしたらセットプレーの差で決着したと思う」と私見を述べる。

 セットプレーからの得点が少ないことは、森保ジャパンにも共通することだ。今年6月6日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー)では、5-0と大勝も、日本代表OBの槙野智章氏は以下のように解説していた。

 「トレーニングでスローイン、コーナーキックなど、デザインされたセットプレーの練習をしないといけない。ットプレーのことは、AFCアジアカップの時からずっと言われているが、森保監督はオープンプレーで崩す戦術にフォーカスしているみたい」

 パリ五輪前まではセットプレーからのゴールが一定数あったものの、大舞台でノーゴールに終わった大岩ジャパン。それでもMF藤田譲瑠チマ(STVV)をはじめ有望株が多くいるだけに、今後A代表で変化を生み出せるか期待したいところだ。
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