J1自動昇格圏を争う両チームの直接対決とあって、選手・スタッフ・サポーターは強い想いを持って今節に挑んだ。
長崎は前半アディショナルタイム1分、MFマテウス・ジェズスが横浜GK市川暉記との1対1のシーンでGKをかわしシュートを放つも、横浜DFンドカ・ボニフェイスのゴールカバーに阻まれる。
0-0で迎えた後半11分、横浜MFユーリ・ララのクロスにFW髙橋利樹がヘディングでゴールネットを揺らすも、クロスを上げた時点でゴールラインを割っていたとして得点は認められず。更に攻める横浜は後半25分、FW小川慶治朗の折り返しのパスにMF中野嘉大が右足でゴールを狙うも枠の外に外れる。両チームスコアレスで迎えた後半40分過ぎ、長崎ボールのスローインで当該の“騒動”が発生してしまう。
長崎のスローインと判定された後、横浜のMF井上潮音がスローインを始めようとするが、長崎MFマルコス・ギリェルメがボールを奪い返すとそこから両チームの選手・スタッフが入り乱れ大乱闘に。結果的にスローインを妨害したとして既に交代していた横浜FW髙橋にイエローカード、長崎の齋藤直幸コーチが相手ベンチに突入したとしてレッドカードを掲示された。
当該シーンに対し、一部ファンによるXでの過激な投稿に選手・チームが反応する事態に。
横浜FCは「2024明治安田J2リーグ第26節横浜FCvsVファーレン長崎の試合終了後、SNSにおいて弊クラブ所属選手や家族近親者、審判団に対する誹謗中傷が確認されております。内容は極めて悪質なものであり、クラブとし決して看過することはできません。今後はJリーグをはじめとした各所と連携し、法的措置も含めた適切な対応を取ってまいります」と発信し「ファン・サポーターの皆さまにおかれましては、常にリスペクトの精神をもち、節度ある言動をお願いいたします」と注意を促した。
長崎も「大切なJリーグを盛り上げるサッカーファミリーに対して、差別的な言動や誹謗中傷、リスペクトにかける言動は、決して許されることではありません。
また、横浜FCのMF山根永遠も試合後、自身のX(@towayamane)で「こんな書き方ありますか?流石に見逃せません。本当に反省してください」と発信。
これまでもJリーグで度々問題となっている誹謗中傷問題。我々も今一度、SNSやスタジアムでの言動を見直し「安心安全」なフットボールライフを送っていくことが必要である。