2024明治安田J1リーグ第26節の10試合が8月10日~12日に開催された。首位を走る町田ゼルビアはホームで湘南ベルマーレと対戦。
3試合ぶりの勝利を目指すも最後までゴールを割ることができず0-1で敗れた。そんな首位町田を追う鹿島アントラーズジュビロ磐田に1-2と逆転負けを喫し、残念ながら勝ち点を積み上げることができなかった。

一方、直近3連勝で上位2クラブを猛追するサンフレッチェ広島は、セレッソ大阪を2-0で下し連勝数を伸ばすと順位も3位へ浮上。首位との勝ち点差を4まで詰めることに成功した。ここでは、そんな第26節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。

【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

GK:ランゲラック(名古屋グランパス

3試合ぶりの勝利を目指す名古屋グランパスは東京ヴェルディと対戦。直近2戦はいずれも3失点と守備に不安を抱える内容となっていたが、今節は1-0と無失点で接戦を制した。そんなクリーンシートの立役者となったのがGKランゲラックだ。素早い判断の飛び出しで相手のチャンスを阻止し、ヘディングシュートを指先でセーブするなど好プレーを多く披露。勝利に大きく貢献した。

  • 最終スコア:1-0
  • 前節からの順位変動:名古屋(13位→12位)、東京V(10位→13位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

DF:高井幸大(川崎フロンターレ

直近は2連勝と好調な川崎フロンターレはFC東京と対戦。敵地で3-0と強さを見せ連勝を3に伸ばした。そんなゲームでDF高井幸大は大きな存在感を示した。鋭い出足でこぼれ球に反応するなど守備での働きに加え、攻撃ではセットプレーの場面に頭で合わせて3点目をもたらした。
川崎はこれで8戦負けなし。まだまだ上位勢との勝ち点差に開きはあるが、どこまで巻き返せるか注目だ。

  • 最終スコア:3-0
  • 前節からの順位変動:川崎(12位→10位)、FC東京(7位→8位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

DF:三國ケネディエブス(名古屋グランパス)

直近10試合で挙げた白星がわずかに1つと苦しむ名古屋グランパスは東京ヴェルディと対戦。ゲーム序盤に挙げたゴールを守り切り1-0で3試合ぶりの勝利を収めた。そんな接戦での勝利の原動力となったのがDF三國ケネディエブスだ。危険なエリアに侵入される場面もあったが、果敢なタックルで防ぎ続け第15節以来となる無失点勝利に大きく貢献した。

【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

DF:広瀬陸斗(ヴィッセル神戸

直近は3戦未勝利と思うように勝ち点を積み上げられないヴィッセル神戸は横浜F・マリノスと対戦。昨年優勝争いを演じたクラブ同士の一戦を2-1と制して、首位との勝ち点差を5まで詰めることに成功している。前半のうちに互いに1ゴールを挙げた今節、大きな2点目を神戸にもたらす働きを見せたのがDF広瀬陸斗だ。後半も半ばに入った時間帯、背後を突くスルーパスでFW武藤嘉紀の逆転ゴールをアシスト。チームに勝利を呼び込んだ。

  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:神戸(5位→5位)、横浜FM(9位→9位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

MF:トルガイ・アルスラン(サンフレッチェ広島)

3連勝で波に乗るサンフレッチェ広島は今節、ホームでセレッソ大阪との上位対決に臨んだ。互いに譲らずスコアレスの時間が続く中、ゲームを動かしたのは今夏広島に加入した期待の新戦力の1人MFトルガイ・アルスランだった。後半途中に投入されると、ゲーム終盤立て続けに2ゴールをマーク。チームに勝利をもたらした。


  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:広島(4位→3位)、C大阪(6位→6位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

MF:宮本英治(アルビレックス新潟

前節は終了間際に痛恨の失点で勝ち点3を逃したアルビレックス新潟。第26節はホームで京都サンガを迎え撃った。2-0と無失点勝利を飾った今節、MF宮本英治は攻守で存在感を放った。中盤での冷静なボール捌きはもちろん、前線でのボール奪取やチャンスと見るやサイドの深い位置まで出ていき攻撃に厚みをもたらすなど躍動。チームに2試合ぶりの勝利をもたらす原動力となった。

  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:新潟(14位→14位)、京都(16位→18位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

MF:池田昌生(湘南ベルマーレ)

前節は終了間際の失点で惜しくも4連勝を逃した湘南ベルマーレ。しかし、直近4戦負けなしの好調ぶりは変わらず第26節では首位町田ゼルビアを1-0と下した。そんな首位撃破の立役者となったのがMF池田昌生だ。前半危ない場面をしのいで迎えた後半戦、開始早々にエリア内で身体を回しながらボールを収めると丁寧なシュートで先制点をマーク。結果的にこのゲーム唯一のゴールを挙げる働きで勝利に貢献した。

  • 最終スコア:1-0
  • 前節からの順位変動:湘南(17位→16位)、町田(1位→1位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

MF:山田大記(ジュビロ磐田)

前節は終了間際になんとか追いつき連敗を脱したジュビロ磐田。降格圏を抜け出すためにも勝ち点3が欲しいなかで迎えた鹿島アントラーズ戦だったが、先行を許す難しい試合展開となった。そんなチームを救ったのが頼れる背番号「10」MF山田大記だった。後半途中で投入されると、直後にMFジョルディ・クルークスからのパスを振り向きざまに合わせて同点ゴールをマーク。反撃のきっかけとなるゴールでチームに6試合ぶりの勝利をもたらした。


  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:磐田(18位→17位)、鹿島(2位→2位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

MF:田中克幸(北海道コンサドーレ札幌

現在最下位と苦しむ北海道コンサドーレ札幌戦はアビスパ福岡と対戦。後半に一度は同点に追いつくもアディショナルタイムに勝ち越しゴールを許す厳しい状況の中、チームを救ったのが大卒ルーキーMF田中克幸だった。もはや終了の笛を待つ時間帯でエリア外から左足を振り抜き同点ゴールをマーク。残念ながら勝利とはならなかったが、田中の一振りでチームは貴重な勝ち点1を手にした。

  • 最終スコア:2-2
  • 前節からの順位変動:札幌(20位→20位)、福岡(8位→7位)
【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

FW:武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

3試合勝利のないヴィッセル神戸は横浜F・マリノスと対戦。先制こそ許したものの後半逆転に成功し、見事4試合ぶりに勝ち点3を手にした。そんな逆転勝利の立役者となったのがFW武藤嘉紀だ。前半終了間際に獲得したPKを落ち着いて決めると、後半には背後への飛び出しからGKの股下を抜くシュートで逆転ゴールをマーク。2ゴールの働きでチームに勝利をもたらした。

【J1リーグ2024】第26節ベストイレブン&ハイライトまとめ

FW:山田新(川崎フロンターレ)

5連続引き分けからの2連勝と徐々に調子を上げてきた川崎フロンターレ。第26節はFC東京との多摩川クラシコに臨んだ。3-0と快勝を収めた今節、直近2試合はいずれも複数得点を挙げていたFW山田新がまたも魅せた。前半早い時間に左サイドからのクロスを下がりながら頭で合わせて先制点を挙げると、直後には右サイドからのクロスを力強く頭で合わせて追加点もマーク。ヘディングでの2ゴールで改めて好調ぶりを見せつけた。
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