チャンピオンシップから3部のリーグ1に降格したバーミンガム・シティには元日本代表FW三好康児が所属するだけでなく、J1のサガン鳥栖からFW横山歩夢が今月10日に電撃移籍を果たしたばかり。Jリーグのトップカテゴリーからイングランドの2部、ひいては3部に移籍する日本人が急増したことに関して、チャンピオンシップの「先輩」である坂元は「チャンピオンシップのレベルは5大リーグより低いかもしれないけど、強度やレベルを見てその(5大リーグの)次には入ってくるリーグだと感じています。若い選手がどんどん来て、日本人が挑戦しやすくなったのはいいことだと思います」とポジティブに見ている。
現地の英国では、坂元と三好の昨季の活躍が日本人選手の評価を上げているとの声も多いが、坂元は「僕や康児の活躍だけでなく、欧州で日本人選手が活躍しているからこそJリーグに目が行くようになり(イングランドのチームが)良い選手を日本から探そうとなってきていると思います。Jリーグから直接チャンピオンシップに来られる環境はうらやましい」と目を細めた。
これまでチャンピオンシップに所属した日本人選手は、主にカーディフ・シティに期限付きで所属した稲本潤一(現・南葛SC)やハダースフィールド・タウンに在籍した日本代表DF中山雄太(現・町田ゼルビア)、そして三好と坂元だが、稲本を除く3選手はチャンピオンシップ所属前に欧州の中でも育成リーグ的位置づけのオランダとベルギーで下積みを経験している。
坂元は海外移籍未経験選手がJリーグからチャンピオンシップに直接ステップアップする上での注意点として、イングランド独自の激しさを挙げた。「チャンピオンシップはVAR(ビデオアシスタントレフェリー)がないので見えないところで(ファウル的な行為を)やられたりとか、FWは特に『VARがあったらヤバいだろ』というレベルのやり合いがよくあるので、怪我には気をつけたほうがいいです」と自身の体験を元にフィジカル的な厳しさを振り返った。
「(手や肘で相手に打ってくるような行為は)本当によくあるんで。逆にDFはどうやって相手を苛つかせるかを駆け引きするかっていうリーグ。
しかし、それでも「ここはタフで、試合数が多くて強度の高いリーグであることは間違いない。ここで結果を残せれば自分の価値を欧州に示すことはできる」とサッカー選手として成長するのに適した環境であることを強調。そのうえで「英語は勉強したほうがいいと思います。僕も一緒に勉強するので(笑)」と事前に習得せずにイングランドに来てしまったことを悔やんでいた。