原口は2014年6月に浦和からヘルタ・ベルリンへ移籍して以降、フォルトゥナ・デュッセルドルフ、ハノーファー、ウニオン・ベルリン、シュツットガルトと、ドイツで10年間にわたりプレー。6月にシュツットガルトを退団した後は、一時岡崎慎司監督率いるドイツ6部バサラ・マインツの練習に参加していたほか、ドイツ2部クラブ移籍の可能性も報じられたが、古巣浦和で再起を図ることになった。
ドリブルを武器にゴールに絡むプレーを披露していた浦和時代とは異なり、ドイツではボランチなど守備的なポジションで起用されることが多かった原口。同選手は加入会見で、自身が望むプレーや起用法について以下のように語っている。
「正直、(海外でプレーしている)10年間で伸ばしてきたところというのは、多く使える部分がない。逆に攻撃に特化したプレーなど、10年前のように勝負を決めたり、ドリブルでチャンスを作ったり、そういうプレーでJリーグではやりたいと思っている」
「元の姿に戻るというか、もっと攻撃的なプレーをしていた時代に戻るようなイメージをして。ボランチやサイドバックなど色々なポジションでプレーできるのは強みになったけど、どちらかと言えば攻撃的な役割をしたいという思いがある。色々な経験をして、色々なアイデアとか、強さとか、タフさとか、そういう部分はすごく伸びたけど、プラスアルファで攻撃的な部分をもう一度取り戻さなければならないので、そこのバランスは大事かなと思う」
攻撃的なポジションでのプレーを望んでいること明かした原口だが、このコメントがネット上で拡散されると、「少し驚いた」「これは意外」といった声が。「攻撃的なポジションで競争激しくなりそう」「クラブの編成が心配…」「強化部は原口を攻撃的なポジションで起用することを踏まえて獲得したのかどうか分からないし、不安だな」などと、補強に関する問題点も指摘される一方で、「クオリティーで勝負できるウインガーは少ないのでは?」「他の選手がコンディション不良でいないことがあるから、原口をウイングで起用するのはアリ」といった前向きな意見も挙がっている。
浦和はこの夏の移籍ウィンドウで、MF本間至恩、FW二田理央、MF長沼洋一とアタッカーを次々と獲得している。マチェイ・スコルジャ新監督が原口の起用法に関して、どのような構想を描いているのだろうか。