2023シーズン終了後に片野坂氏を再び招へいした大分だが、今季はJ2残留争いに巻き込まれる苦しい展開に。8月11日のロアッソ熊本戦で2-1と勝利したものの、その後は1分3敗。山形戦でも後半に退場者を出すなど、終始厳しい試合展開となり、ホームで勝ち点0という結果に終わった。
J3降格の可能性もあるだけに、山形戦後には「社長出てこい」という横断幕がホームゴール裏に掲出。片野坂監督と小澤社長がホームゴール裏のファン・サポーターと話したが、一部サポーターが社長に不満をぶつけるなど、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。
クラブ公式サイトによると、片野坂監督は山形戦後に「自分がこのまま残りの8試合も指揮を執るほうがいいのかどうか、クラブと話さなくてはならない」「監督が代わることによって、新たなフットボール、トリニータのフットボール、勝つためのフットボールというものを示せるかもしれない」などと、監督交代の可能性に言及している。
それだけにネット上では監督交代を覚悟する声が挙がる一方で、「解任の決断は今のタイミングじゃない」「片野坂さん残ってほしい」「片野坂監督を解任しても変わらないと思う」と、続投を望むファン・サポーターの声も。同監督の手腕を高く評価する声が多いだけに、他クラブのファン・サポーターから「片野坂監督解任ならば、是非うちに来てほしい!」「片野坂さんを招聘すべき」といった意見も湧き起こっている。
サンフレッチェ広島やガンバ大阪のコーチとして、3年続けてJ1制覇を成し遂げた実績を持つ片野坂氏。大分復帰1年目で厳しい戦いを強いられるなか、大分首脳陣の決断に注目が集まる。