2024年夏までVfLボーフムで日本代表FW浅野拓磨とチームメイトだった元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアは、9月2日にサンフレッチェ広島へ加入。8日に行われたYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第2戦の名古屋グランパス戦でデビューしたが、同選手のパフォーマンスや起用法を巡って、議論が白熱している。


 ポルトガル1部FCポルトの下部組織出身であるパシエンシアは、かつてアイントラハト・フランクフルトで日本代表MF鎌田大地と共闘。2023年夏にセルタからボーフムへ期限付き移籍すると、2023/24シーズンはブンデスリーガ19試合の出場で3ゴール1アシストをマーク。欧州トップレベルの舞台で鮮烈なパフォーマンスを発揮していただけに、広島サポーターから「J1優勝、3冠達成へのラストピース」として期待を寄せられていた。

 ただエディオンピースウイング広島で迎えた名古屋戦では、65分からピッチに立つもノーゴール。ゴール前での決定力を発揮できず、PK戦では1人目のキッカーを務めたものの、シュートは枠から外れた。

 パシエンシアのパフォーマンスを巡っては、ネット上で「パシエンシアのコンディション悪すぎる」「パシエンシアは、何が持ち味の選手なんか全く分からなかった」「走れなさすぎ」といった否定的なコメントが。「コンディション上がってない選手出すのは采配ミス」「パシエンシアを出すタイミングが早すぎる」などと、ミヒャエル・スキッベ監督に対する厳しい意見も挙がっている。

 ただ一方で、チーム合流から数日しか経っていないだけに、「この時点で期待するのは酷」「フィットするまで時間が必要」「長い目で見てあげよう」「パシエンシアはもっと涼しくなってからかな!日本の夏は暑すぎる」と、パシエンシアを擁護する声も。PK失敗への批判に対して「パシエンシア、来日してすぐにこんなに出場して勝つために奮闘してくれてたんだから、PK外したことに文句を言う人の気持ちが分からない」といった反論も見受けられる。

 名古屋にPK戦の末に敗れ、3冠への道が絶たれた広島。それでも町田ゼルビアとJ1優勝争いを繰り広げ、かつ天皇杯・準々決勝やAFCチャンピオンズリーグ2を控えているだけに、パシエンシアにはパフォーマンスの向上が求められる。
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