蔚山から慰留を受けたものの、2022年2月に清水へ完全移籍したオ・セフン。さらなるステップアップを図ったものの、FWチアゴ・サンタナからレギュラーを奪えず、在籍2シーズンで3ゴールという結果に。しかし2023シーズン終了後に町田へ期限付き移籍すると、高いレベルでのプレー強度を求める黒田剛監督の戦術にフィット。今季ここまでリーグ戦22試合のスタメン出場で7ゴールと結果を残すなか、韓国代表メンバーに名を連ねている。
韓国メディア『聯合ニュース』が9日に伝えたところによると、オ・セフンは代表活動中のインタビューで「蔚山を離れた選択を後悔しているか」と訊かれると、以下のように答えたという。
「あの時(蔚山から清水へ移籍した時)を振り返ると、もっとホン・ミョンボ監督のもとでプレーしていたら、さらに成長していたかもしれないという気もするよ。(清水に在籍していた)2年間はあまり出番が無かった。プレー面で学ぶことがあまりなかったけど、ピッチ外で考えることがたくさんあったし、そういう部分で成長したと思う。サッカーから離れて、人生について学んだんだ」
一方、韓国代表は2024年2月のAFCアジアカップ終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。7月に蔚山HD指揮官のホン・ミョンボ氏を招へいしている。そのホン・ミョンボ氏は代表監督就任直後、真っ先にオ・セフンやMFナ・サンホら擁する町田の公式戦を極秘視察したという。
またオ・セフンは試合後に初めて韓国代表指揮官の視察を知り、「あまり良いプレーを見せられず、残念だ」と悔しさを滲ませたとのこと。
インタビュー中に「ゴールへの自信も、ストライカーとしての責任感もある。ただ最も優先すべきことは、チームの勝利だ。ゴールを決めるためのチャンスが訪れても、チームメイトの方がより良いシチュエーションならば、(ゴールのチャンスを)譲らなければならない。チームメイトを信頼しているよ」と、最終予選に向けての覚悟も示したオ・セフン。初戦で格下のパレスチナ代表に引き分けただけに、10日のオマーン戦では結果が求められる。