日本代表は9月11日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選第2戦で、バーレーン代表と対戦。FW上田綺世(フェイエノールト)、MF守田英正(スポルティングCP)、FW小川航基(NECナイメヘン)のゴールで5-0と勝利したが、森保一監督の起用法に対する異論が噴出。
MF鎌田大地(クリスタル・パレス)、MF南野拓実(ASモナコ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF堂安律(SCフライブルク)のプレーが議論の対象となっているほか、MF伊東純也(スタッド・ランス)に対する称賛が相次いでいる。

 5日開催の中国戦からほとんどターンオーバーをせず、敵地でのバーレーン戦に臨んだ森保監督。唯一、2列目でMF久保建英(レアル・ソシエダ)に替えて鎌田をスタメン起用し、左サイドから三笘、鎌田、南野、堂安と並べたが、これが攻撃陣の停滞を招くことになる。

 日本はバーレーンの巧みなラインコントロールやコンパクトな守備陣形を前に苦戦。ドリブル突破による個人打開力を武器とする三笘が左サイドで張る中、鎌田がサイドに寄ってスペースを潰すシーンが散見された一方、右サイドでは南野と堂安の距離感が微妙に。サイドで孤立していた堂安が、縦へのドリブルを仕掛けず、ボールを奪われる場面もあった。

 攻撃の場面で、前半途中まで4選手が持ち味を発揮できなかっただけに、ネット上では「鎌田は南野とポジションが逆」「鎌田のサポートが、個人技を武器とする三笘の邪魔になっている」「南野のサポートが少ないから、堂安が孤立している」「南野のボールタッチが17にとどまったのは、堂安をサポートしていなかったからなのでは?」といった声が。

 「後半から伊東純也が出て、流れが一気に良くなった」「伊東純也のドリブルは、日本代表に必要不可欠」などと、伊東を評価するコメントも見受けられる中、「森保監督は2列目の配置を間違えた」「森保監督の采配は、まだ信用できない」などと、指揮官への批判も湧き起こっている。

 37分に上田のPKから均衡を破ったとはいえ、スペースを埋める格下を相手にてこずった日本。今後もFIFAランキングで下位のチームと対戦するだけに、森保監督には攻撃陣の組み合わせで改善が求められる。
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