2024シーズンの明治安田J1リーグで、クラブ新記録の7連勝を飾り首位を快走していた町田ゼルビアを抜きさり、8月31日第29節で首位に浮上したサンフレッチェ広島。その勢いをキープし、J1リーグ、JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会の、国内3冠に期待が膨らんでいたが、9月の4日間で2冠の希望を失い悪夢の代表戦期間となった。


 日本代表が2026FIFAワールドカップ北中米大会のアジア最終予選で快勝を続けた期間(9月5日中国戦7-0、11日バーレーン戦5-0)、広島は9月4日と8日にルヴァン杯準々決勝で名古屋グランパスを相手に2戦合計2-2の末にPK戦1-3で敗れ、中2日の過密日程で11日に行われた天皇杯準々決勝でガンバ大阪に1-2で敗戦を喫している。

 2024年は新たなホームスタジアムとなった球技場、エディオンピースウイング広島の開業元年でもありタイトルは悲願である広島。9月2日には、元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアを完全移籍で獲得して補強が必要だったFWの枠が埋まり、国内3冠という目標に向けて士気が高まっていただけに残念な結果となってしまった。

 日本代表に招集されたGK大迫敬介の不在が響いたかどうかは定かではないが、同選手は代表戦ではベンチを温めていたことから、サポーターとしてはやるせない気持ちも大きいことだろう。
編集部おすすめ