長谷部監督はジェフユナイテッド千葉、水戸ホーリーホックを経て、2020シーズンから福岡を指揮。就任1年目にクラブをJ1昇格へ導くと、2023シーズンにはYBCルヴァンカップ優勝でクラブ史上初めてタイトルを獲得。今季もボール支配率が高くない中でもプレー強度の高さを武器とするスタイルで、第29節終了時点で首位サンフレッチェ広島から勝ち点17差の8位につけている。
福岡をJ1定着に導いた長谷部監督だが、一部報道によると町田戦を前に今季限りでの退任で合意に達した模様。新天地候補にはFC東京など複数クラブが挙がっているという。
そのFC東京は、アルベルト・プッチ・オルトネダ前監督やピーター・クラモフスキー現監督のもとでポゼッションをもとにした攻撃的なスタイルを培っているが、7月13日のアルビレックス新潟戦を最後に白星なし。7月30日の柏レイソル戦から5試合続けてノーゴールと攻撃陣が機能していないだけに、サポーターからはピーター・クラモフスキー監督の解任を求める声や「攻撃の形が見えない」といった批判が相次いでいる。
そんななか、長谷部監督を招へいする可能性が報じられたことを受けて、ネット上では「監督としては間違いなく良い人選。FC東京にポゼッションサッカーは無理」「クラモフスキー監督とサッカーが正反対だし、FC東京が目指すサッカーとは違う」といった指摘が。同監督の戦術が、直近数シーズンで培ってきたポゼッションスタイルに合致しないだけに、議論が白熱している。
長谷部監督といえば、2023年9月6日のYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦でFC東京と対戦した後の発言内容が記憶に新しい。一部報道によると、指揮官は「ボールボーイは片方のチームに…」「正々堂々とやれていない」などと、ホームチームを批判していた。