チェルシーなど欧州複数クラブで活躍し、マンチェスター・ユナイテッド時代にはMF香川真司(現セレッソ大阪)とチームメイトだったマタ。2023年9月に神戸へ加入も、プレー強度の高さを求める吉田孝行監督のスタイルにフィットできず、リーグ戦でわずか1試合の出場。チームはJ1優勝を成し遂げたが、本来のパフォーマンスを発揮できず、2024年1月に神戸を退団していた。
神戸退団後、およそ8か月に及ぶ無所属期間をへて、豪州に新天地を求めているが、AAP通信など豪州の複数メディアが報じたところによると、マタは14日に行われたワンダラーズFCの加入会見で神戸時代を回顧。「それは長い話だ」と前置きした上で、以下のように語ったという。
「正直な話、僕が(日本)に来た時、チーム状況はかなり良かった。チームが勝ち続けている時に変化を起こすのは難しい。もちろん自分が思ったより試合に出られなかったことに対して不満があった」
「だけど、自分のプロキャリアで思い通りでないことがあったとしても、ベストを尽くし続けてプロフェッショナルであり続ける必要性、他のスタイルのフットボールから学ぶことに気づいた。その中で、日本人選手の献身的な姿勢、プロフェッショナリズムはとても印象に残っている」
ワンダラーズFCは、小野伸二氏やMF髙萩洋次郎(アルビレックス新潟シンガポール)、FWミッチェル・デューク(町田ゼルビア)、FW小川慶治朗(横浜FC)の古巣だ。日本で消化不良に終わった元スペイン代表が、豪州で活躍することを多くのファン・サポーターが期待している。