長谷部監督は就任1年目の2020シーズンにクラブをJ1昇格へ導くと、2023シーズンにはYBCルヴァンカップ優勝でクラブ史上初めてタイトルを獲得。今季もボール支配率が高くない中でもプレー強度の高さを武器とするスタイルで中位につけるなど、福岡をJ1定着に導いている。
一方で金明輝氏は、2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを率いていたが、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワーハラスメント行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されていた。
パワハラ行為の認定により、各方面から批判を浴びていた金氏だが、2022年11月に町田のヘッドコーチに就任。黒田監督のもと、コーチ就任1年目でチームをJ1昇格・J2優勝に導くと、今季も初のJ1挑戦で優勝争いを展開。プレー強度の高いスタイルを浸透させている。
福岡は9月14日に町田と対戦し、0-3と敗北。試合翌日、一部メディアは「福岡が長谷部監督の後任に、金コーチらをリストアップ」と報道。ネット上では「金明輝アビスパは色々な意味で強くなりそう」「長谷部さんの次に見合う監督で思い浮かぶのは金明輝だった。リアルでシビアな選択をする必要があると思う」といった前向きなコメントがある一方で、「パワハラあったから嫌だ」「パワハラでS級ライセンス剥奪された人だけど…」と、過去のパワハラ認定を理由に否定的な意見も。
「賛否両論あると思うけど今のアビスパ変えるならこれくらいやらないとダメなんだろうな」「アビスパは、また元鳥栖の人集めるのか」という声も挙がっているほか、「金明輝抜かれたら町田がヤバそう」「町田の弱体化という意味では大きい」「町田が金明輝を手放すとは思えない」と町田目線のコメントも見受けられている。