また、そんな上位2チームを追う3位のヴィッセル神戸はホームでセレッソ大阪に2-1で勝利し、広島との勝ち点差を縮めている。下位では、18位で降格圏に沈んでいるジュビロ磐田と勝ち点5差で16位につける柏レイソルが対戦。磐田が敵地で2-0とゲームをものにして残留に向けて大きな1勝を手にした。
ここでは、そんな第30節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。
GK:川島永嗣(ジュビロ磐田)
直近2連敗中のジュビロ磐田は第30節で残留争いのライバルでもある柏レイソルと対戦。前半に奪った2点のリードを守り切り、3試合ぶりの勝利を収めた。相手の攻撃を受ける時間も多くあった今節、GK川島永嗣の存在がひときわ大きく見えた。ゴールを直接狙うコーナーキックや目の前で弾むシュートなど対応の難しいボールも冷静に処理。ベテランらしい安定した働きでチームの無失点勝利に貢献した。- 第30節ジュビロ磐田VS柏レイソル:2-0
- 前節からの順位変動:磐田(18位→18位)、柏(16位→16位)
DF:望月ヘンリー海輝(町田ゼルビア)
直近2試合はいずれもドローと勝ちきれないゲームが続いた町田ゼルビア。3試合ぶりの勝利を目指す第30節のアビスパ福岡戦だったが、前半でセンターバック2人が負傷という状況に見舞われた。そんなチームを救う活躍を見せたのがDF望月ヘンリー海輝だ。相手のロングボールに対しては弾き返す高さを見せ、出足鋭くこぼれ球を回収するなど相手の攻撃の芽を摘み取り続け勝利に貢献。- 第30節町田ゼルビアVSアビスパ福岡:3-0
- 前節からの順位変動:町田(2位→1位)、福岡(9位→12位)
DF:橋本健人(アルビレックス新潟)
直近5試合は3勝2分と好調なアルビレックス新潟。第30節湘南ベルマーレ戦でも安定感を見せ、勝ち点3を積み上げている。そんなゲームで、今夏の新戦力DF橋本健人がゴールに絡む働きで勝利に貢献している。2点目の場面、エリア内へ斜めに差し込むパスでFW長倉幹樹のゴールを演出し移籍後初アシストをマーク。ここから残りのシーズン、一層ゴールへ絡む活躍が期待できるプレーを披露した。- 第30節アルビレックス新潟VS湘南ベルマーレ:3-1
- 前節からの順位変動:新潟(13位→10位)、湘南(17位→17位)
DF:広瀬陸斗(ヴィッセル神戸)
首位と勝ち点3差で3位につけるヴィッセル神戸は、第30節ホームでセレッソ大阪を迎え撃った。開始早々に先制点を奪い先制に先行した今節、ゲームの流れを完全にチームへと引き寄せる追加点を挙げたのがDF広瀬陸斗だ。先制してまだ間もない時間帯、地を這うようなミドルシュートで自身今季2点目となるゴールをマーク。そのほかの場面でも浮き球を見事なワンタッチコントロールからクロスにつなげチャンスメイクするなど、存在感を見せつけた。- 第30節ヴィッセル神戸VSセレッソ大阪:2-1
- 前節からの順位変動:神戸(3位→3位)、C大阪(8位→11位)
MF:中村駿(ジュビロ磐田)
降格圏の18位に沈むジュビロ磐田は第30節で柏レイソルと対戦。勝ち点5差と残留のために負けられない1戦を2-0と勝利で終え、1試合未消化で17位湘南ベルマーレとの勝ち点差を1へと詰めた。降格圏脱出に向けて大きな1勝を得た今節、大きな存在感を見せたのがMF中村駿だ。立ち上がりニアへの低いクロスで先制点をアシストすると、前半のうちにエリア内こぼれ球を丁寧に蹴り込んでゴールもマーク。1ゴール1アシストの働きでチームに勝利をもたらした。- 第30節ジュビロ磐田VS柏レイソル:2-0
- 前節からの順位変動:磐田(18位→18位)、柏(16位→16位)
MF:川﨑颯太(京都サンガ)
直近2連勝で勢いに乗る京都サンガは第30節で横浜F・マリノスと対戦。2-1と接戦をものにして今季初の3連勝を果たした。このゲームMF川﨑颯太のチャンスメイクが光った。先制点の場面では背後を突くスルーパスで絡むと、後半にもエリア内への鋭いスルーパスで決定機を演出。複数のチャンスに絡む活躍で勝利に大きく貢献した。- 第30節京都サンガVS横浜F・マリノス:2-1
- 前節からの順位変動:京都(15位→15位)、横浜FM(6位→7位)
MF:山田楓喜(東京ヴェルディ)
直近は2連勝中と好調な東京ヴェルディは、第30節で同じく連勝で勢いのある北海道コンサドーレ札幌と対戦。2-0と快勝で今季初の3連勝を飾った。前半戦を互いにスコアレスで折り返した今節、ゲームを動かしたのはMF山田楓喜だった。後半開始早々の時間帯、こぼれ球を拾うとエリア内冷静なキープからのシュートで先制点をマーク。自身の今季4得点目となるゴールでチームに勝利をもたらした。- 第30節東京ヴェルディVS北海道コンサドーレ札幌:2-0
- 前節からの順位変動:東京V(7位→6位)、札幌(19位→19位)
MF:渡邊凌磨(浦和レッズ)
昨年チームを率いたマチェイ・スコルジャ監督のもと、第30節のガンバ大阪戦に臨んだ浦和レッズ。監督交代を浮上のきっかけとするためにも負けられない1戦を1-0でものにして7試合ぶりとなる勝利を収めた。そんな接戦を制する原動力となったのがMF渡邊凌磨だ。後半開始早々、敵陣の深い位置からファーへの柔らかいクロスで先制点をアシスト。そのほかの場面でも背後を突くスルーパスで決定機を演出するなど、好プレーを披露し続けた。- 第30節浦和レッズVSガンバ大阪:1-0
- 前節からの順位変動:浦和(12位→9位)、G大阪(5位→5位)
FW:藤本一輝(町田ゼルビア)
3試合ぶりの白星を狙う町田ゼルビアは第30節でアビスパ福岡と対戦。前半は互いにスコアレスで折り返すも後半立て続けのゴールもあり、終わってみれば3-0と快勝を収めた。このゲームFW藤本一輝の活躍が光った。後半開始早々にロングスローの流れの中からこぼれ球を押し込んで先制点を挙げると、直後にはエリア内深い位置まで侵入してのシュートでオウンゴールを誘発。2ゴールに絡む活躍で勝利に大きく貢献した。- 第30節町田ゼルビアVSアビスパ福岡:3-0
- 前節からの順位変動:町田(2位→1位)、福岡(9位→12位)
FW:仲川輝人(FC東京)
前節は5試合ぶりとなるゴールが生まれるもサンフレッチェ広島を相手に競り負けたFC東京。7試合ぶりの勝利を目指し第30節名古屋グランパス戦に臨んだ今節、今季ここまで全試合に出場しているFW仲川輝人が大きな存在感を放った。前半の早い時間帯に抑えの効いたミドルシュートから先制点のきっかけを作ると、PK獲得で追加点にも絡む。さらにゲーム終盤には自らゴールも奪う活躍でチームに久々の勝利をもたらした。- 第30節FC東京VS名古屋グランパス:4-1
- 前節からの順位変動:FC東京(10位→8位)、名古屋(11位→14位)
FW:長倉幹樹(アルビレックス新潟)
直近5戦負けなしと好調なアルビレックス新潟は第30節で湘南ベルマーレと対戦。開始早々のゴールなど3ゴールを奪い、2試合ぶりの勝利を収めた。下位との勝ち点差を広げる意味でも重要な1戦となった今節、FW長倉幹樹の攻守に渡る貢献が光った。エリア内冷静に相手を剥がしてのシュートで前半のうちに追加点をもたらすと、効果的なプレスバックや積極的な前線でのプレスなど守備でも貢献。チームに勝利をもたらす原動力となった。- 第30節アルビレックス新潟VS湘南ベルマーレ:3-1
- 前節からの順位変動:新潟(13位→10位)、湘南(17位→17位)