豪州代表は2018年のロシアW杯終了後から、元サンフレッチェ広島所属選手、ベガルタ仙台指揮官のアーノルド氏がチームを率いると、カタールW杯でベスト16入り。しかし北中米W杯アジア最終予選では苦戦。9月開催の初戦で格下のバーレーンに敗れると、第2戦でもインドネシア相手にスコアレスドローに終わっていた。
オーストラリアサッカー連盟(FFA)は20日にアーノルド監督の辞任を公式発表しているが、豪州サッカーに精通しているサシャ・ピサーニ氏によると、後任候補にはクラモフスキー、元サンフレッチェ広島所属選手のトニー・ポポヴィッチ氏、ニック・モンゴメリー氏の3名が挙がっているという。
ポポヴィッチ氏は1997年6月からおよそ4年間にわたり広島でプレー。2008年11月に現役を退いた後は、豪州1部シドニーFCやクリスタル・パレスのアシスタントコーチを務めると、豪州1部パース・グローリーなど複数クラブを指揮。2021年4月から率いた豪州1部メルボルン・ビクトリーでは、就任1年目に国内カップ戦を制するなど実績を積み重ねていた。
しかし2023/24シーズン終了後にメルボルン・ビクトリーの監督を退任して以降はフリー。豪州メディア『FTBL』は2024年6月の時点で「クロアチア1部HNKハイドゥク・スプリトはポポヴィッチ氏を次期監督候補にリストアップも、ジェンナーロ・ガットゥーゾ氏を招へいした。ポポヴィッチ氏は日本、もしくは韓国での指揮を視野に入れている」と報じていた。
なおFC東京の監督人事を巡っては、2024シーズン終了後にアビスパ福岡の長谷部茂利監督を招へいする可能性が一部で報じられている。以前からクラモフスキー監督解任を求める声がFC東京サポーターから湧き起こっているだけに、豪州人指導者の去就に注目が集まっている。