また、残留争いでは後半戦に入り好調な京都サンガを北海道コンサドーレ札幌がホームで破り、残留圏との勝ち点差に変化はなかったが、1試合未消化という違いはあるものの暫定で1つ上の18位ジュビロ磐田との勝ち点差を3へと詰めている。ここでは、そんな第32節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。
GK:大迫敬介(サンフレッチェ広島)
町田ゼルビアとの天王山に臨んだサンフレッチェ広島。前半に奪った2点のリードを最後まで守り切り、優勝を大きく引き寄せる勝利を収めている。無失点勝利を収めた今節だが、決して危ない場面がなかったわけではない。そんななか守護神としての存在感を発揮したのがGK大迫敬介だ。DFラインの背後へ出たボールを果敢に飛び出してカバー。守備範囲の広さを見せると、ディフレクトしたミドルシュートに鋭く反応してパンチングでセーブするなど躍動し、チームに大きな1勝をもたらした。- 最終スコア:2-0
- 前節からの順位変動:広島(1位→1位)、町田(2位→3位)
DF:岡村大八(北海道コンサドーレ札幌)
残留を目指し後半戦に入って徐々に調子を上げてきた北海道コンサドーレ札幌。第32節では同じく後半戦好調な京都サンガをホームに迎えた。3試合ぶりの勝利を目指した今節も、前節同様DF岡村大八の活躍が光った。前半終了間際にコーナーキックの流れからボールを押し込んでゴールを挙げると、守備では相手の決定機を見事な読みで阻止するなど攻守で見せ場を作り勝利に大きく貢献した。- 最終スコア:2-0
- 前節からの順位変動:札幌(19位→19位)、京都(14位→15位)
DF:中野就斗(サンフレッチェ広島)
直近は9戦負けなしと勢いに乗るサンフレッチェ広島は町田ゼルビアと対戦。注目の首位攻防戦を制して勝ち点でも単独首位に立った。DF:濃野公人(鹿島アントラーズ)
上位3チームに食らいついていくためにも負けられない鹿島アントラーズは、第32節で湘南ベルマーレと対戦。前半から2点のリードを奪うも、後半には逆転を許し6試合ぶりの勝利は叶わなかった。敗れてしまった鹿島だが、それでもDF濃野公人の活躍を抜きにして今節は語れないだろう。前半半ばに入った時間帯にコーナーキックの流れからボールを押し込み先制点を挙げると、直後にもエリア内でパスを受け振り向きざまのシュートで追加点もマーク。改めて今季がルーキーイヤーとは思えないほどの存在感を見せた。- 最終スコア:2-3
- 前節からの順位変動:鹿島(4位→4位)、湘南(17位→16位)
DF:畑大雅(湘南ベルマーレ)
降格圏との勝ち点差が0と追いつめられつつある湘南ベルマーレは鹿島アントラーズと対戦。3-2と逆転勝利で暫定ではあるが降格圏との勝ち点差を3へと広げることに成功し、得失点差で優位に立ち順位も1つ上げている。残留に向けて大きな勝利を収めた今節、逆転の立役者となったのがDF畑大雅だ。2点ビハインドで迎えた前半終了間際に丁寧なスルーパスで反撃の狼煙となるゴールをアシストすると、後半には密集の外側でボールを受け遠いサイドに流し込むような華麗なシュートで同点ゴールをマーク。1ゴール1アシストの活躍を見せた。MF:稲垣祥(名古屋グランパス)
今季2度目の3連勝を狙う名古屋グランパスはホームでジュビロ磐田と対戦。2-0と快勝を収め3戦連続となる無失点勝利で連勝記録を伸ばしている。- 最終スコア:2-0
- 前節からの順位変動:名古屋(8位→8位)、磐田(18位→18位)
MF:河原創(川崎フロンターレ)
前節が終了した時点では、降格圏から勝ち点5差の15位となっていた川崎フロンターレ。低迷の続くなか第32節ではホームに順位の近いアルビレックス新潟を迎え、前半から立て続けに得点を奪うなど優位に進めて5-1と勝利を収めた。大勝を飾った今節、夏の新戦力の1人MF河原創の活躍が光った。ボール奪取から背後への1本のパスで決定機を演出しPK獲得のきっかけとなると、守備でも危険なエリアを素早く察知してポジションを取りパスカットするなど存在感を発揮。2試合ぶりの勝利に大きく貢献した。- 最終スコア:5-1
- 前節からの順位変動:川崎(15位→11位)、新潟(12位→14位)
MF:東慶悟(FC東京)
3連勝を狙うFC東京は横浜F・マリノスと対戦。開始早々に先制点を許す展開のなか、背番号「10」MF東慶悟が魅せた。前半半ばに入った時間帯、DF長友佑都のランニングに合わせて背後を突く絶妙なスルーパスを供給し同点ゴールのきっかけを作ると、その後も球際の激しさや前線からのプレスで守備にも貢献。チームに勝利をもたらす原動力となった。- 最終スコア:3-1
- 前節からの順位変動:FC東京(7位→7位)、横浜FM(9位→10位)