2022年のカタールW杯で強豪国ドイツやスペインを下したほか、2023年9月の国際親善試合でもドイツに4-1で勝利した日本代表。2024年1,2月のAFCアジアカップではベスト8という結果に終わったが、北中米W杯アジア予選では不戦勝となった北朝鮮戦を含めて9試合連続クリーンシートで勝利。10月15日開催のオーストラリア戦では1-1と引き分けに終わったとはいえ、相手にほとんどチャンスを作らせなかった。
攻撃的な3バックシステムの導入もあり、ここに来て周囲から高い評価を得ている森保監督だが、日本サッカー協会(JFA)との契約期間は北中米W杯終了後まで。最終予選で3勝1分と結果を残しているだけに、ロシアW杯終了後から8年間率いることが既定路線とみられるが、海外では早くも次期監督に関心が向いているという。
ブラジルメディア『グローボ』は2024年6月の時点で、森保監督の後任に現川崎指揮官を推奨。ポゼッションサッカーを重視する川崎のプレースタイルに触れると、「今の日本代表には、三笘薫、田中碧、守田英正、谷口彰悟、旗手怜央、板倉滉と、かつて川崎でプレーしていた選手が多くいる」と根拠を挙げている。
また同メディアは、町田ゼルビア率いる黒田剛監督の戦術にも言及。「カウンターやプレー強度の高さを重視したもの」とした上で、「長年培われてきたポゼッションサッカーという典型的な日本のスタイルとは大きく異なる」などと、日本代表を率いる可能性が低いとの見方を示した。
直近数シーズンにわたりJ1リーグ、YBCルヴァンカップ、天皇杯のタイトルを獲得した鬼木監督。田中をはじめ有望株の海外移籍が相次ぐ中でもチーム作りに尽力しているが、2023シーズンはJ1リーグで8位に。今季は第32節終了時点で11勝10分11敗と、首位サンフレッチェ広島から勝ち点22差の10位に沈んでいる。