11月2日に国立競技場で開催されるYBCルヴァンカップ決勝は、勝てば初優勝となるアルビレックス新潟と2021年大会でチャンピオンに輝いている名古屋グランパスが対戦する。チケットは既に先行抽選販売を終え、応募者多数で落選者も多くいる中、フットサル系YouTuberの「あしざるFC」をはじめとするインフルエンサー達による招待企画に批判が相次いでいる。


 あしざるFCは10月19日に投稿した動画でJリーグとコラボし、ルヴァンカップ決勝に250組500名を抽選で無料招待することを発表。22日にフットサル専門メディアが同企画について取り上げたことで批判が一気に加速した。決勝戦の無料招待自体批判をする声も多いが、YouTuberを活用しての企画という部分がそれをさらに強めていると考えられる。

 X(旧Twitter)では「落選者いてYouTuber経由で500人招待するのならそりゃ腹立つよな」「登録者多いあしざるFCに、ルヴァンカップ決勝だったら盛り上がるだろ的なサポ目線ゼロの安直な発想でやってそう」「あしざるFCはニュースになってたけど他にもよくわからんインフルエンサーの宣伝のために無料招待でこんなばら撒いたんか?ルヴァン決勝でやることじゃないし、抽選で落選してる両サポいるしほんと誰得なんだよ」など、反対意見が多数。

 元Fリーガーで現役フットサル選手中心とした4人のメンバーで活動するあしざるFCは、チャンネル登録者数270万人以上を誇り、小中高校生など若い世代を中心に人気を集めている。また、同グループ以外にも人気サッカー系YouTuberでチャンネル登録者数が約84万人の「ウンパルンパ」や、吉本興業所属のお笑いコンビ「見取り図」のYouTubeチャンネル「見取り図ディスカバリー」でも同様の招待企画を実施。これら3組で合計1500人を招待している。

 落選したファン・サポーターのことを考えると、Jリーグや両クラブと直接的に関係があるとはいえないインフルエンサー達が招待企画を行っているとなると、批判的な意見が殺到するのも無理もない。

 同大会決勝戦のチケット一般販売は、24日木曜日の18時から行われるが、既にXでは「チケット譲って欲しいです」という投稿も多く見られ、一般販売後もチケット難民が続出することが予想される。

 2024年の今大会、ルヴァンカップはレギュレーションが変更され、J1からJ3の全60クラブによるトーナメント方式となっている。トーナメント採用後初となる大会で優勝の栄光を掴むのは新潟、名古屋のどちらになるのだろうか。注目していきたい。
編集部おすすめ