同氏はインターネット動画配信サービス『DAZN』の制作番組「内田篤人のフットボールタイム」に出演した際、自身のプロキャリアを振り返っているが、2020シーズン終了後に清水エスパルスを契約満了で退団した時に「キャリアを止めるのに、ちょうどいい」と感じたという。
それでも清水退団時、内田篤人氏や川崎フロンターレ時代のチームメイトである中村憲剛氏からのアドバイスを貰う中で、「『やれ(現役を続けろ)』と言われるのを待っていた。誰かに決めてほしかった。自分は他人からの目を気にするタイプ。みんなから惜しまれて現役引退するのがちょうど良いかなと思っていたけど、ここで引退すると後悔するかなと」と感じた鄭大世氏。町田加入に至るまでの過程や同クラブに対する思いも明かしている。
「町田からのオファーは複数年。35,36歳の選手に対して、複数年なんてあり得ない。『ありがとうございます』と言って、(町田へ)行った。今は凄いことになっているけど、その時はまだまだ観客席も閑古鳥が鳴るような状態だったし、どんどん注目されなくなることに、すごく寂しかった。でもプレーして良かったという思いはもちろんある」
「町田での2年がすごく貴重だった。その2年は自分がサッカーにしがみついていた2年だったけど、引退して今思うのは、サッカー選手でなくなる自分が怖かった。
町田で過ごした2年が、インターネットテレビ局『ABEMA』のサッカー中継やスポーツ番組の出演などに繋がっているという鄭大世氏。先日、noteで「FC町田ゼルビアがムカつく人見て」というタイトルで町田批判に反論し、「川崎サポーターにまで文句言われたのが辛すぎて、僕の気持ちをまとめてみました。これをきに、今後町田のことに関してはツイートしないことにします」と投稿していたが、古巣に対する愛情が揺らぐことはなさそうだ。