セレッソ大阪は先日、2024シーズン限りでの小菊昭雄監督退任を公式発表。パリ五輪U23日本代表監督を務めた大岩剛氏の招へい失敗が一斉に報じられただけに、外国人指導者を迎え入れる可能性も考えられる。


 C大阪は今季、J1開幕から8試合連続無敗と開幕ダッシュに成功。一時上位争いに加わったが、7月6日の第22節東京ヴェルディ戦から9月13日の第30節ヴィッセル神戸戦まで3分5敗と、夏場に急失速。34試合を終えて8位と、J1優勝の可能性が消滅しているほか、10月10日には2024シーズン終了後の監督交代が正式に決まった。

 小菊監督の後任については、鹿島アントラーズOBの大岩氏招へいの可能性が報じられていたが、29日になって同氏がC大阪からのオファーを断り、年代別代表監督の続投がほぼ確実になったと、複数メディアが報じている。

 大岩氏に代わる後任候補としては、スイス1部グラスホッパー・クラブ・チューリッヒで日本代表DF瀬古歩夢を指導していたブルーノ・ベルナー氏が考えられる。現在フリーである同氏の去就を巡っては、スイスにルーツを持つジャーナリストのリオネル・ピケ氏が20日にXで「彼はJリーグクラブの新監督となる可能性があるかも?最近、大阪でクラブ幹部と面会した」と伝えていた。

 現在46歳のベルナー氏は、グラスホッパーやブラックバーン、レスターなどでプレーし、2012年に現役引退。引退後はスイス国内の複数クラブを率いた、2021年8月からおよそ1年にわたりスイスの年代別代表の監督を務めていた。

 グラスホッパーでは2023年6月から指揮も、2023/24シーズン序盤から黒星が先行。瀬古をコンスタントにスタメン起用していたが、スイス1部リーグでの1試合平均勝ち点が1点台と苦戦を強いられると、2024年4月に解任されている。
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