韓国サッカーの腐敗が止まらない。男子同国代表率いるホン・ミョンボ監督の選考で政治介入があったとして、FIFAワールドカップ出場権はく奪の可能性が取りざたされているが、これにくわえて女子代表チームが日本代表(なでしこジャパン)に大敗した後、新たな問題が発覚したという。


 現在、北中米W杯アジア最終予選を戦っている韓国だが、ユルゲン・クリンスマン前監督やホン・ミョンボ監督の選出にあたり、大韓サッカー協会(KFA)に韓国政府が介入したとの報道が。国際サッカー連盟(FIFA)の定款15条「政治的な干渉から独立しなければならない」に反するものだとして、FIFAから制裁を科される可能性が指摘されている。

 またFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、アジアサッカー連盟(AFC)アワード出席のため、28日に韓国入り。『朝鮮日報』など複数メディアが報じたところによると、同会長はKFAのチョン・モンギュ会長に対して「FIFAはスポーツの自律性を求めている」などと、韓国サッカーの現状に警告を発したという。

 韓国が男子サッカーの問題で揺れる中、女子サッカー界でも規約違反が。『ハンギョレ新聞』が29日に伝えたところによると、女子サッカー連盟の役員に資格要件を満たさない人物が含まれていたとのこと。KFAの規約では、現役選手や指導者、審判のほかに「他連盟の会長、副会長」は役員に選出してはならないが、28日に選出された役員には地方サッカー組織の副会長が名を連ねていた模様。KFAは選出前に事態を把握していないかったという。

 日本代表や日本サッカー協会(JFA)とは異なり、ピッチ内外で様々な問題を抱えている韓国。国際社会からだけでなく、国内からもKFAをはじめとするサッカー組織への批判が相次いでいる。
編集部おすすめ