インドネシア代表は11月15日に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、日本代表と激突。DFジャスティン・ハブナー(元セレッソ大阪)など欧州出身選手の大量帰化で注目を浴びているが、韓国人であるシン・テヨン監督の行動を巡る韓国メディアの報道が物議を醸しそうだ。


 韓国メディア『聯合ニュース』は10月26日、ジャカルタ開催のインドネシア対日本で、在インドネシアの韓国人による「インドネシア代表応援団」がスタジアムに駆け付けると報道。これによると、シン・テヨン監督はインドネシアで靴の製造を手掛ける『KMKグローバルスポーツ』のソン・チャングンCEO(最高経営責任者)に協力を依頼。ソンCEOがこれを受け入れると、韓国人関係者により1500枚のチケットを確保したという。

 このシン・テヨン監督やソンCEOの動きについて、同メディアは「韓国とともに、インドネシアもかつて日本に占領され、植民地となっていた。この歴史的経験を共有しているだけに、今回のインドネシア代表応援団結成は両国の関係強化につながる」と主張。太平洋戦争での出来事を蒸し返した格好であるだけに、日本からの反発は必至だ。

 シン・テヨンといえば、U23韓国代表監督時代に日本代表を敵対視する発言で波紋を呼んだことが記憶に新しい。2016年1月のAFC U23アジアカップ決勝を前に「決勝戦で日本を倒せば、(韓国の伝統衣装の)韓服を着て会見に出席する」と、対戦相手を暗に挑発。日本に敗れた後には、「リオデジャネイロ五輪で再び日本と対戦する機会があれば、必ず相手の鼻をへし折る」などと吐き捨てた。

 なおインドネシアは9月開催の最終予選で、格上のサウジアラビア、オーストラリア相手に引き分け。ただ10月の最終予選では、バーレーンに引き分けたほか、中国に1-2で敗れている。

 日本には対戦相手がインドネシアであることを強く認識したうえで、政治的要素を巻き込もうとするシン・テヨン監督や韓国人の動きに反応しないことが求められそうだ。
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