横浜F・マリノスは今季途中でハリー・キューウェル監督を解任し、ジョン・ハッチンソン・ヘッドコーチが暫定監督に就任。明治安田J1リーグで15位に沈んでいるだけに、今季終了後に監督交代も考えられる中、元ベガルタ仙台、オーストラリア代表監督のグラハム・アーノルド氏からの後任候補に“立候補”する可能性が海外で報じられている。


 現役時代にサンフレッチェ広島で森保一氏とチームメイトだったほか、引退後に仙台指揮官として森保監督率いる広島と対戦したアーノルド氏。2018年のロシアW杯終了後からオーストラリア代表を率いると、カタールW杯ではチュニジア、デンマークを下してベスト16入り。しかし、北中米W杯アジア最終予選では開幕戦で格下のバーレーンに敗れると、第2戦でもインドネシア相手にスコアレスドロー。低調な滑り出しもあり、9月20日に監督を辞任している。

 同氏の去就を巡っては先日、小菊昭雄監督の後任としてセレッソ大阪を率いる可能性が一部で報じられていた。しかし、オーストラリアのサッカー事情に詳しいジャーナリストのサシャ・ピサーニ氏は7日、Xで「彼はスコットランド1部ハーツの監督に立候補したが、断られたと聞いている。横浜FMにも興味がある。オーストラリア代表監督を辞任した後、次にどこへたどり着くのか気になる」と伝えた。

 ただアーノルド氏は仙台監督時代の2014シーズンに、公式戦8試合で3分5敗と結果を残せず、J1開幕からわずか1か月で契約解除。指導者として日本での実績がないだけに、日本のサッカーファンからは同氏の横浜FM行きの可能性に否定的な意見も挙がっている。

 2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で準優勝も、過密日程の影響もありリーグ戦で勝ち点を伸ばせていない横浜FM。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)等でも大量失点で敗れる試合もあるだけに、監督交代によりチームの立て直しを図る可能性は考えられる。
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