競売大手のサザビーズ(Sotheby's)が開催していたプレミアムスニーカーに特化したオークションで、出品の目玉として注目されていたナイキ(NIKE)の「Moon Shoe」が、43万7,500ドル(約4,730万円)で落札された。スニーカーの落札額としては史上最高額となる。

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 オークションは今月11日から23日まで開催。落札者は起業家兼収集家のマイルズ・ナダル(Miles Nadal)で、17日の時点で出品されている全100足のうち99足を85万ドル(約9,200万円)ですでに競り落としていた。

 「Moon Shoe」はナイキの共同創設者であり、オレゴン州立大学の陸上競技のコーチだったビル・ボワーマン(Bill Bowerman)が1972年のオリンピック選考会に参加するランナーのためにデザインしたもので、12足限定で製作。未着用の状態で現存するのは出品された一足のみで、競売前に推測されていた予想落札額の16万ドル(約1,730万円)を大幅に上回る結果となった。なお、これまでに落札されたスニーカーの最高額は、1984年サラエボオリンピックのバスケットボールのファイナルでマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)が履いたコンバースで、価格は19万373ドル(約2,060万円)だった。

 ナダルが落札したコレクションは、同氏が保有する140台以上のクラシックカーのコレクションと共に、カナダのトロントにあるプライベートミュージアムに所蔵されるという。

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