「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」が、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ネクタイやシャツ、スーツを製造するアメリカ国内の自社工場を一新し、マスクや医療用ガウンを生産すると発表した。認可が下り次第、1日あたり最大15万枚の医療用マスクを製造し、医療関係者や病院に提供するという。

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 ブルックス ブラザーズは現在、繊維とテクノロジーの分野で研究教育拠点である主要大学と連携してプロトタイプの開発を進めている。認可手続きを迅速化するために、繊維とテクノロジーの分野で研究教育拠点である主要大学大学や米食品医薬品局(FDA)ともパートナーを組んだという。

 製造開始にあたり、マスク製造ラインに従事する従業員は予防的措置として2週間の自己隔離を実施した後に職場に復帰。従業員を守るため、連邦政府の指導による衛生に関するガイドラインの実施や現場でのソーシャル ディスタンス(社会的距離戦略)の徹底を図る。

 なお、アメリカでは感染による死者が中国を上回る3,800人に達した。ホワイトハウスは、外出制限などの対策が継続された場合でも今後、10万人から最大で24万人の米国人が死亡する恐れもあると警鐘を鳴らしている。

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