ビューティプロダクトを手掛けるコティ(COTY)の最高経営責任者(CEO)に、元ロレアル(L'OREAL)のワールドワイドプレジデントのスー・Y・ナビ(Sue Y. Nabi)氏が9月1日付で就任する。現CEOのピーター・ハルフ(Peter Harf)はエグゼクティブチェアマンとなる。

なお、ハルフは今年6月にCEOに着任したばかりで、ナビはコティにとって今年3人目のCEOとなる。

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 ナビ氏は1993年ロレアルに入社。2005年にロレアルのワールドワイドプレジデント、2009年に「ランコム(LANCÔME)」のワールドワイドプレジデントを歴任した。革新的なキャンペーンを導入し、ブランド力が衰退していたランコムの売上を伸ばしたことで知られている。2013年にロレアルを退社後、アーユルヴェーダの伝統的思想に由来する自身のスキンケアブランド「オルヴェーダ(ORVEDA)」を立ち上げた。

 コティは、「グッチ(GUCCI)」「クロエ(Chloé)」などのフレグランスや、「リンメル(RIMMEL)」「ウエラ(WELLA)」といったビューティブランドを展開。

新型コロナウイルス感染拡大による売り上げの減少やP&Gのビューティ事業売却計画の崩れにより経営状況が悪化し、今年3月には信用格付けをB+から債務不履行の可能性があるBに格下げされた。5月中旬にはヘアケアブランド「ウエラプロフェッショナル(Wella Professionals)」やネイルブランド「OPI」を含むプロフェッショナルビューティ事業の過半数株式をプライベートエクイティ会社KKRに売却することを発表していた。

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