
クリーニング大手の白洋舎が、保有不動産「淀屋橋ビル」の売却を11月25日の今日開催の取締役会で決議した。譲渡先は住友商事で、譲渡価格は11億円。物件引渡日は12月9日を予定している。
淀屋橋ビルは、御堂筋線の淀屋橋駅 2番出口横に位置する鉄筋コンクリート造のビルで、総床面積は約1496平方メートル。白洋舎は賃貸用不動産として保有しており、地下1階から地上9階までの全10フロアに複数のテナントが入居している。売却理由は「保有資産の有効活用による財務内容の改善」としており、譲渡益10億8500万円を2020年12月期第4四半期連結決算において特別利益として計上する見込みだ。
同社は新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務やテレワークの普及が影響した背景からクリーニング需要が減少したほか、リネンサプライ事業においては得意先ホテルの稼働率が大幅に低下。10月30日に発表した2020年12月期第3四半期連結業績では、売上高が290億3600万円と前年同四半期比22.2%減となり、営業損益は37億5000万円の赤字(前年同四半期は6300万円の黒字)、親会社株主に帰属する四半期純損益は39億6700万円の赤字(同9900万円の黒字)に落ち込んだ。
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