英投資会社ペルミラ(Permira)が、保有ブランド「ドクターマーチン(Dr.Martens)」のロンドン証券取引所での新規株式公開(IPO)を計画しているとイギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ(The Financial Times)」など複数の海外メディアが報じた。現時点でペルミラは公式発表をしていないが、ロンドン証券取引所の公式サイトにはIPOに向けた必要書類を提出した情報が掲出されている。

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 同サイトで公開されているリリースによると、今回のIPOは既存株のみで新株の発行は予定していないという。ロンドン証券取引所への上場時には、同社の発行済み株式のうち少なくとも25%が取り引き可能となり、オーバーアロットメントによってさらに15%が売却できると見込まれている。

 ドクターマーチンでは昨年3月31日までの1年間で、約60の国と地域において1100万足を超える売上を記録。昨年の4月1日から9月30日までの6ヶ月間でグループ収益が3億1820万ポンド(日本円で約448億8010万)と前年同期比で18%増加するなど好調に推移している。

 なお、ペルミラは昨年3月にドクターマーチンの売却を検討。一部海外メディアによると、米プライベートエクイティ会社のカーライル・グループ(The Carlyle Group)による買収が有力とされていたが合意しなかったため、上場の計画に至ったとみられている。