「エルメス(HERMÈS)」が、2月28日にオープンする「エルメス表参道店」の店内をプレス関係者向けに公開した。竹林に見立てたファサードをはじめとする伝統的な日本の要素と、木の温もりを感じさせるインテリアが居心地の良い空間を演出。

木製の自転車など特別なアイテムも披露する。

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 表参道沿いの店舗は1階と2階の2フロア構成で、売場面積は488平方メートル。店舗設計は、銀座店など数々のエルメスの内装を手掛けているパリの建築設計事務所レナ・デュマ・アルシテクチュール・アンテリユール社(RDAI)が担当した。メンズとウィメンズのウェア、レザーグッズ、アクセサリー、フレグランス、ホームコレクションといった幅広いラインナップが揃う。4月中旬からは「ルージュ・エルメス」の展開を開始する。

 最も特徴的なのは外観で、建物の象徴的な石垣を活かしながらコッパーカラーのステンレス製の柵で囲み、竹林をイメージしたという。

店内には表参道周辺の豊かな自然の要素を取り入れ、壁は職人の手仕事による木の羽目板や竹の寄木細工、床の一部には森の苔のような織り柄のラグを用いている。緩やかにカーブを描く階段は細い柱で囲まれ、木漏れ日を落とす森のような印象。吹き抜けには竹工芸作家の本田聖流によるアートワークが設置された。畳を模してグリーン調の班岩を組み合わせた床、竹製の引き戸、西陣織を用いた壁面など、日本の伝統を取り入れながらモダンに仕上げている。ゆったりとした店内の各所にアート作品やオブジェが飾られているほか、2階の窓からはガーデンテラスの黒松と苔を眺めることができる。

 1階に展示されている自転車は、スペシャルオーダー部門「オリゾン」の新作で、木で作られたフレームが特徴。

レザー製の籠とサドルなど、全てリサイクルが可能な素材で作られている。ヤン・バイトリク(Jan Bajtlik)のデザインによる「シュバル・ドゥ・フェット」柄のサーフボードとスケートボードは表参道店限定。アーティスト野村大輔による「メガ・シャリオ」柄のカシミヤシルクスカーフは、新たに開発されたプリント20版、各1枚のみの限定で展開される。2020年のエルメスのカレ・コンテストでグランプリを受賞した現代装飾家の京森康平によるスカーフ「デュオ・コスミック」と、新作のメンズフレグランス「H24」は先行販売となる。

 「エルメス表参道店」は日本国内29番目の店舗で、東京都内への路面店の出店は約20年ぶり。オープンに伴い、表参道駅構内をはじめ、街路灯フラッグ広告、そしてラフォーレ原宿の壁面広告まで、漫画家 竹宮惠子ヨシロットン(YOSHIROTTEN)が制作したアートワークが彩っている。

■エルメス表参道店オープン日:2021年2月28日(日)住所:東京都渋谷区神宮前5丁目7-20電話:03-6712-6612(※2月28日から開通)営業時間:11:00~19:00定休日:水曜日