「ゲラン(GUERLAIN)」が、メイクカテゴリーの新たなクリエイティブディレクターに、メーキャップアーティストのヴィオレット(Violette)を起用した。ヴィオレットは今後、ゲランのすべてのメイクアップ製品を監修する。

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 ヴィオレットはフランス出身。2015年から活動拠点をアメリカに移し、ディオールのメーキャップデザイナーを経て、33歳でエスティ ローダーのグローバルビューティディレクターを務めた。「The sky is the limit(意訳:不可能なことはない)」という信念を持ち、世界中の様々な雑誌とコラボレーションするほか、自身のブランド「VIOLETTE_FR」を手掛け、登録者数30万人を超えるYouTubeチャネルで発信している。

 クリエイティブディレクター就任については、「幼かった頃、小さなパステルカラーのパールが詰まったメテオリットを見て、その『本物の美』のもつパワーに圧倒されたのを覚えています。そんなゲランのメイクアップクリエイティブディレクターとして、メゾンの歴史に新たな章をつづることになったことは、夢のような出来事です」とコメントしている。

 ゲランは190年以上の歴史の中で、1870年代に初のスティック型のリップを開発するなど、革新的なフィロソフィーを持っている。

前任はオリヴィエ・エショードメゾン(Olivier Echaudemaison)が長年クリエイティブディレクターを務めてきた。SNSで多大な影響力を持つ次世代のアーティストを起用した人事は、ブランドにとって新たな挑戦になるだろう。